競馬関係のメールマガジンに興味深いコラムが載っていました。
ダービー馬が出走しない菊花賞に関しての話です。
正直なところ、今の時代、長距離レースはもはや王道ではないんですよね。
クラシックディスタンスと言われる2400mでさえ、フランスでは敬遠されダービーもオークスも2100mに縮小されています。 イギリスではセントレジャーよりも凱旋門賞に遠征する方に重点が置かれています。 日本でも菊花賞を敬遠しても仕方ないかもしれません。
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28日(金)、スポーツ新聞各紙の競馬面には
「ロジユニヴァース、秋はJC→有馬目標、菊花賞を回避か?」
…という記事が躍りました。
ジャパンカップ出走予定のウオッカ、もしかしたら秋華賞を使った後のブエナビスタも!?
加わって、相当豪華なメンバーのジャパンカップになるかも知れません。
ただ、もしそれでロジユニヴァースが菊花賞回避となれば、「3年続けてダービー馬不在の菊花賞」という過去に例の無い事態になります。 ちなみに、「ダービーと菊花賞の2冠馬」はクリフジ(1943年)、タケホープ(1973年)の2頭だけ。
36年ぶりの「2冠」に挑むロジユニヴァースを見てみたい気もしますが……。
ちょっと調べてみたのですが、グレード制導入(1984年)以降、「ダービー馬のいなかった菊花賞」は8回あります。
<グレード制導入以降、菊花賞に出なかったダービー馬>
1985年 シリウスシンボリ(海外遠征)
1988年 サクラチヨノオー(故障)
1990年 アイネスフウジン(故障→引退)
1991年 トウカイテイオー(故障)
1997年 サニーブライアン(故障→引退)
2002年 タニノギムレット(故障→引退)
2004年 キングカメハメハ(故障→引退)
2007年 ウオッカ(回避)
2008年 ディープスカイ(回避)
※( )の中は出走しなかった理由
ここ2年は過去になかった「出ようと思えば出られたダービー馬に回避される」形で、ダービー馬不在の菊花賞が行われました。
クラシック最終戦にダービー馬が出ないことなんて、本家イギリスではもはや当たり前のように見られていますし、そのイギリスではセントレジャーのかわりに古馬混合戦のエクリプスステークス(G1・芝10ハロン)を3冠目にした「新3冠」という体系が、提唱されつつあるようです。
とすれば近い将来、日本の3冠も「皐月賞→ダービー→天皇賞(ジャパンカップ?)」という路線に定着してしまうのでしょうか。 個人的には、春の活躍馬、春にあと一歩の所でタイトルを逃した馬、夏の上がり馬が鎬を削る三冠の最終戦は、3000mだからこそ3分少々という長時間の駆け引き、仕掛け合いをじっくりと楽しめるような気がして好きなんですが…。
ジャパンカップで3歳一線級、古馬一線級、そして海外のスターの競演が見られるかも知れないと思った一方で、3冠最終戦に一番必要なピースが欠けてしまったような気がしてなりません。
日本競馬にも、「クラシック3冠」という概念の認識が大きく変化する時が近付いているのでしょうか(ブエナビスタだって札幌記念を勝っていれば3冠ではなく凱旋門賞を目指していたのですから)。
「3年連続でダービー馬不在の菊花賞となるかも知れない」というニュースで、そんな事を強く感じてしまった週末でした。
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