ドリーマー | ミスプロの海外競馬

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月初の1日はファーストデイで、映画が1000円で見れます。
ってなわけで、今日は映画「ドリーマー」を見に行ってきました。

 

率直な感想としましては...
明らかにフィクションです。 もちろん、実話をベースにしているのですがウソまるだし。
やっぱり、私としては「シービスケット」の方がグッと来ますねえ。
単に娯楽映画として評価するなら、「ドリーマー」の方が良く出来ています。
子役のダコタ・ファニングの演技力とクリス・クリストファーソンの貫禄で、見せる映画として成り立っている感じ。 でもまあ、「シービスケット」と比べてはいけませんねえ。

 

さてさて、この「ドリーマー」ですが、ベースになっている現実は...
モデルになっている馬はマライアズストームという牝馬で、実際はG1を未勝利です。
2歳時にG2のアーリントンワシントンラッシーズステークスを勝ち、BC・ジュヴェナイルフィリーズの前に骨折、復帰戦アクサンベンオークスやアーリントンハイトオークス等の重賞を3連勝、BC・クラシックでは9着でした。 ところが、映画と違ってこの牝馬には受胎能力があって、ストームキャットとの間に生まれた仔がBC・クラシックを2着し、カルティエ賞(欧州年度代表馬)のジャイアンツコーズウェイなんですよ!
私が1番感激したのは、このジャイアンツコーズウェイ、フサイチペガサス、ヨハネスバーグらの種牡馬の特別出演?のところですかねえ...

 

いくら2歳時に活躍しても、骨折復帰後にまともな成績を残していない馬が、BC・クラシックに推薦されるわけがありません、ありえません! また、ケガの後全然騎乗していないようなジョッキーがこんな大レースに乗るなんてこと、ありえないでしょう。
そういう事情がわかるだけに、映画にのめり込めなかったのも事実ですわ。
あと、この映画の骨子になっているのが娘ケールの作文。 この内容が映画エンディングの歌の歌詞になっていました。 それなのに、翻訳字幕が出ていないんですよ。 だからか、エンドのクレジットが出て歌が流れると、立ち上がって出て行く人がいましたよ。 残念だ~。 翻訳字幕が出ていれば出て行く人もなくて、もう少し映画の余韻に浸ることが出来たのに...そう思うと、何とも、もったいない気分でした。

 

でも、まだ「ドリーマー」を見ていない方、娯楽映画として見れば十分に楽しめますよ。