ES細胞論文の捏造 | ミスプロの海外競馬

ミスプロの海外競馬

競馬のために世界中を駆け巡る、さすらいのギャンブラー

ちょっと前になりますが、韓国では国民的英雄と言われていた黄教授のES細胞論文が捏造されたものとして話題になりました。

 

今週のニューズウイーク誌でも取り上げていますが、いろいろな背景があったようです。
また、私が疑問に思っていたことも書かれています。
それは、この論文が発表された時、世界中の研究者も、同様の実験等で検証していなかったのかどうかと言う疑問です。
なんと、ヒトクローン胚を使ったES細胞の研究は、クローン人間の誕生につながる可能性があり、厳しく規制されているそうです。 容認されているのは、韓国とイギリスだけで、国全体がバックアップしているのは韓国だけなのだそうです。
それゆえ、検証しようにも検証できなかったと言うのが実情だったようです。

 

しかし、この一件で今後の韓国発信の化学者の発言は『狼少年』になってしまいますね。

 

     *****
CNN/AP/REUTERS
ソウル
世界で初めてヒトクローン胚(はい)を使って胚性幹細胞(ES細胞)を作ったと論文を捏造し、米科学誌に発表したとソウル大調査委員会に断定された同大の黄禹錫(ファン・ウソク)教授は12日午前、ソウル市内で記者会見し、「許して欲しい」と謝罪した。 黄教授が公に姿を見せたのは約3週間ぶり。 会見はテレビで生中継された。

 

黄教授は会見で、「あまりにみじめな気持ちで、申し訳ないと口にすることさえ辛すぎる」「顔を上げていることも辛い」と謝罪。 「捏造データが使われていたことに、第一筆者として全面的な責任を負う。 これについて全てを認め、改めて謝罪する」と述べた。 しかし、捏造データの核心部分については、実験用卵子を提供したソウルの病院の研究員らが実験結果に手を加えたとしか思えないと述べ、自分はデータを捏造するつもりがなかったと強調した。  さらに、ES細胞のクローン技術そのものについては、自分たちの研究チームが「最高の技術を持っていることに変わりはない」として、技術確立は可能だと主張した。 黄教授はさらに、卵子提供者との間に金銭の授受があったことも認めた。

 

黄教授は04年と05年に米科学誌サイエンスで発表した論文で、ヒトのクローンES細胞を作成したと報告。 再生医療に大きな期待が集まり、韓国では国民的英雄として称えられた。
しかし、共同研究者からの告発などを機に捏造疑惑が浮上。 ソウル大調査委は昨年12月の中間報告に引き続き、今月10日、サイエンス誌の両論文を「完全な捏造」と断定し、クローンES細胞技術の存在そのものに「科学的根拠がない」と疑問を呈した。 この問題についてソウル中央地検は12日、強制捜査に着手。 黄教授の研究室や自宅、卵子を提供した病院など26カ所について家宅捜索令状をとった。
     *****