突然だが、僕らは本当に恵まれていると思う。

毎日食べるものに困らないし、学校だって通えている。

ある日突然地雷によって命を失う危険もない。

だからこそ僕らはこの満ち足りている日々を当たり前だと感じる。

こんなことを僕が考えたのは今日、ある映画を観たからだ。
「僕たちは世界を変えることができない」
この映画は大学生がカンボジアに小学校を建てるために奮闘した実際にあった話である。
たしかにそれは素晴らしいことだ。大学生だって人の役に立つことができる。
僕が先日まで考えていた国際ボランティアに近い内容だった。
しかし現実はそんなに甘くなかった。
たかが一つ学校を建てたところで何も変わらない。貧しい家庭では子供は親の仕事を1日中手伝わないといけないし、とても学校に通っている暇などない。彼らは毎日を生きるのに精一杯だ。

まして、僕らはそれを自分の経験として利用する。
就活に有利だのボランティアしてる自分カッコイイだの、結局は自身の利益に還元される。
本当に子供たちを救いたいのなら現地で教師をやればいい。子供の親の仕事を手伝ってあげればいい。一生そこに暮らし続けて人の役に立つことをすればいい。

それは僕自身にも言えることだ。
国際ボランティアをしたいと思ったが、考えてみると結局変わると思ったからだ、自分自身が。
貧しい人々の現状を変えるのではなく、そこでボランティアをすることで何か自分に変化があればいいと思っていた。ほら、やっぱりみんなと変わらないんだ。

だが、主人公役の向井理はこう言った。
「僕らがどんなにあがいても、世界はビクともしません。きっとなにも変わりません。正直、愛とかボランティアとか僕には全然分かりません。だけど笑顔は作れると思うんです」

その通りだな、と素直に思った。

僕らにできることなんて小さなことかもしれない。

本当に貧しい人たちのことを思って、頑張っている人なんて一握りかもしれない。

たとえそうだとしても、笑顔は作ることができる。

その時だけでも、生きる希望を与えることはできる。

それでいいんだ。

だって、僕らに世界を変えることなんてできないのだから。

そんなことを教えてくれたこの映画にとても感謝。

もっと今の大学生に見て欲しいなと思った。

世界を、人を、もっと見て欲しいなと思った。

そして一緒に考えよう。