美味しいみそ汁とは・・・ | みそ汁のある食卓

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秋田県大館市で食育教室を主宰しています。
3兄弟を育てる食育指導師・みそソムリエakikoのブログです♪

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今月号のテーマはみそ汁でした。


普段、私自身が多くの皆様と共有したいと思っていたみそ汁への想いを代弁してくださっているかのような内容に心撃たれましたので、抜粋してご紹介させて頂きます(*´∀`*)




わかめのみそ汁


『おいしいみそ汁の作り方   青木敬信』


「おいしい味噌汁はどうやって作ればいいのですか?」
という質問に答えるのは意外に難しいです。



誤解を恐れずにいえば、
おそらく「おいしい味噌汁」は作ろうとして出来るものではない、
という可能性があるからです。



そんなことを言うと並み居る味噌汁の名手の方々に叱られそうですが、
時代的にも地域的にも味噌汁の作り方は多種多様であって、
「こうやって作るもの」と限定できるものではない、という意味です。



最近いわれる味噌汁の常識。


「味噌は煮立てないこと」
「煮えばなで火を止めろ」
「ダシは鰹と昆布のだしが一番」
「味噌汁は煮返したらもうダメ」
「お椀で水の分量を量って家族の人数分作る」・・・。


果たしてそうでしょうか。



味噌汁の永きにわたる歴史を見れば、
もとからそんなに気を遣って作るものではなかったことは明らかです。



忙しい家事の中、いつのものごはんに添える汁物として、
せめて「お付けの実」を何にしようかとは悩んだものの、
あとはいつも一緒。



大きめの鍋で多めに作っておかわり自由、
残りはつい30年前まで「ポチのごはん」でした。



時代は変わりましたから、すべて昔のままが良いという訳でもありませんが、
思い出に残るおいしい味噌汁や懐かしいお袋の味は
そういうところにあったように思います。



分量や調理法、提供の仕方に厳密にこだわることが
「おいしい味噌汁」に直結するとは限りません。



そもそも「味噌汁がおいしい」とはどういうことか?



私たちもかつて、普段の食事の中で「ああ味噌汁が美味しいなあ」
と思えた幸せな瞬間がありました。



そんな時、誰と一緒に食べ、それを誰が作ってくれたのでしょうか。


その情景の中に「美味しい味噌汁」があります。


別に一番だしでなくても、多少濃くても薄くても、みんなで囲む普段の食卓の、
あたり前で幸せな瞬間・・。その時の味噌汁はたいてい美味い。


味噌汁とはそういうものですし。





青木先生の想い、いかがだったでしょうか。


私がみそ汁を通じて伝えたいことは、美味しいみそ汁をつくる調理技術やみそ汁の栄養では決してありません。



もちろん「美味しい」と感じて頂けるみそ汁を調理できるよう精進しては参りますが、



料理以前にある「心」の重きを「食」に変換する考え方を皆様と共有できたらと考えております。




味覚1

家族の健康を願い、赤ちゃんから(離乳食)からご年配の方まで・・

もしかしたら最後の日まで、このみそ汁が心の支えとなるような食卓づくりを心がけていきたいものです♪