令和7年10月6日(月)
俺の本棚~面白いッ書 第767回
大相撲、我が一山本は4勝11敗と大きく負け越した。 本人の実力からして、番付上位は敷居が高いのだろう。 しかし、マスコミ情報によると、場所中にどこか怪我をしていたらしい。 本人は否定しているが、最後に、→しっかり治して来場所は頑張ります、と吐露していたから、きっとそうだったンだと納得する。 怪我した事を、負け越した理由にしないところが、また気に入った。 潔いではないか。 それにしても横綱・大の里の年間3勝は、平成の大横綱・貴乃花に匹敵するらしい。 少し、大横綱に近づいた、と大の里が興奮していたらしいから、これからの成長振りを大いに期待しよう。
今年の昼めしのトウキビは20回、60本だった。 昨年の19回より1回多い。 凄く旨かった、と言えるのは5~6回だけだったが、それでもトウキビ好きとしては満足である。 ・・・10月4日にも売っていた。 21回・63本である。 前年比、+6本である。
PGAは久常、金谷、大西の3人。 ・・・金谷拓実、久常涼が予選通過。 ・・・金谷が21位、久常が48位に終った。
LPGAは11人。 岩井ツイン、畑岡奈紗、勝みなみ、山下美夢有、竹田麗央、西村優菜の7人が予選通過。 渋野、吉田、馬場、笹生の4人は予選落ちした。 ・・・勝3位(201千$)、岩井明4位(117千$)、畑岡8位(71千$)、岩井千14位、山下・西村23位、竹田32位だった。
欧州ツアーはイギリスで川村が一人だけ。 ・・・予選落ちした。
日本男子は愛知県で道産子は、片岡、植竹の二人。 ・・・二人とも予選通過した。 ・・・23才・下池秀琉(しもいけすぐる)が初優勝(2,200万円)。 植竹勇太が47位、片岡尚之は67位のビりだった。
女子は兵庫県でメジャー戦。 道産子は阿部未悠ひとり。 ・・・予選通過した。 ・・・9年前にアマチュアの畑岡奈紗に屈した堀琴音・29才が、今回も15才・高1のアマチュアに詰め寄られながらも、三打差を付けて優勝(3,000万円)した。 天晴れ! 阿部は9位(280万円)だった。
朝倉秋成「俺ではない 炎上」(単行本は2022年)
凄い! これは本当にありそうな恐怖を覚える。 映画化されて主人公役は阿部寛。 この9月に公開されている。 1989年生まれの若い作者である。
・・・山縣泰介は、10年前に「たいすけ@taisuke0701」を開設し、「ゴルフ仲間が欲しいこの頃」と自己紹介とゴルフボールのアイコンを挙げた。 ゴルフグッズの紹介や、ラウンドする仲間等々が散発的に呟かれていたが、徐々にそれも激減していった。 それが三カ月前、突然、→最近、イライラする、イライラし過ぎる、と投稿があった。 更に、数日後、→血の池地獄、流石に魚とかとは違う、臭いがだいぶキツイ、食欲減退、しばらくご飯はたべれないなこれは、と共に一枚の写真が添付されていた。 夜の公園に10代か20代の女性が腹部を真っ赤に染めたまま、刺し傷も生々しく倒れていた。 更に呟きが続く。 →石けんで手を洗ったんだが全然、まだ臭い、人間ってすごい。 次の呟きでは、青白い指先の写真と共に、→文字通りのゴミ掃除完了、一人目の時もちゃんと写真撮っておけばよかった、からえなくさに持っていくかどうかはまだ考え中、とあり、からえなくさ?という意味不明な言葉もあった。 →これ、ガチっぽくねェ? とリツイートが付くと、たちまち怒涛のように続いた。 「閲覧注意」これ、ちょっと冗談では済まされない空気を感じる、警察に通報したほうがいいかも知れない。 直ぐ115千リツイートとなった。 こんな非道な行いをした畜生は何処のどいつだ、と「たいすけ@taisuke0701」の正体暴きが始まった。 偶然、見知った公園だった誰かが、→この公園っぽいナ、と写真をアップする。 10年前の投稿写真、「自慢のゴルフバッグ」には、「大帝ハウス50週年記念コンペ・優勝」というキーホルダーがついている。 優勝者は、「営業部長 山縣泰介」 会社のホームページにはフルネームと顔写真と簡単な挨拶文が載っている。 更に、→庭に花が咲きました、とコメント共に、「山縣」の表札もあり、確定された公園の近所でもあった。 →山縣泰介さん、逮捕確定ですね、人生終了! どうして人殺し自慢をしてバレないと思ったんですか? きっちり死刑になって下さいね。 ・・・大量のリプライが寄せられた「たいすけ@taisuke0701」は、いかなる応答もなく、逃げるようにアカウントを削除した。 焦って逃亡を図った、と大勢の見解であった。 肝心の死体は今、何処にあるのか、からえなくさという謎の言葉の意味は?と、今も好奇心旺盛な若者の捜索が続いている。
そのころ、山縣泰介は部下二人を同行して商談中であった。 そこに支社長から、直ぐ戻れ!と激高した声で、戻ったら裏口から入れ!と理解不能な豹変振りである。 帰社すると、会社の空気が何故か、張りつめている。 →これは何だ!と真っ赤な顔した支社長が、ネットを指している。泰介は、顔を歪めて、→何だ、これは!と、逆に驚愕した。 自分に預りしない事が流されている。 俺が女性を殺した? 誰がこんな投稿を? と思いながら支社長に言い返そうとすると、→もう、クレーム電話が100本も入っている、早々に自宅待機しろ、直ぐ帰れ! と厳命である。 ・・・驚いた、ネットに自分が殺人を犯した、と自慢気に載っている。 誰かが俺に成り済ましている。 しかし、ゴルフバックの名前や庭の写真があり、更に、名前も住所も会社名も晒されている。 完全に正体を暴かれており、殺人犯の汚名を着せられてネットに凶暴な言葉が溢れている。 家の前には犯人と確信しているらしい数人の集団がとり囲んでいた。 恐ろしくなって、市内のビジネスホテルに逃げ込む。 じっくりネットを確認すると、10年前に創設したアカウントに、最初の、今回間・・・という投稿はしたが、アトは、一切、触っていない。 それなのに、ゴルフバックだの、庭だの、そんな投稿はしていないのに、誰がこんなことを・・・。 この10年間、俺に恨みを持っている奴が執拗に成り済まして投稿を続け、今回、満を持して牙を剥いた、って事なのか? しかし、そんな奴に一人も心当たりがない。 ・・・そして、泰介の逃亡劇が始まる。 終章、意外な殺人犯、そのきっかけを作り出した数人の勘違い、等々の結末が迫ってくるが、正直、充分に理解出来ない。 作者の強烈なこじ付けが見え隠れする。 頭が良すぎる作家が、読者は同程度のレベルの頭の良さだ、と確信し過ぎた作品かも知れない。 からえなくさ、もがっかりな意味だった。 不完全燃焼の読了感である。
「T村ふるさと会」の副会長としての最初の仕事は、開会宣言であった。 新会長のNとは同い年で、中・高も一緒、5年前に自分はゴルフは辞めたが、それまでは、Tカントリー倶楽部でゴルフ仲間であった事、これからは「T村ふるさと会」の永続の為に全力を傾ける事を約して、開会宣言を行った。 宴会に入ってからは、カラオケの申し込みが少ない、と司会者が言うので、「風に立つ」(坂本冬美)を唄ってきた。 亡くなった弟の妻だったHさんも唄ったので、曲が終る頃、→亡くなった弟の奥さんでした、と報告した。 年に一回の懐かし面々との再会、あちこちで話に花が咲いていた。
(ここまで、3,000字超え)
令和7年(2025)10月6日(月)