俺の本棚~面白いッ書 第830回

令和8年10月19日(月))

アメリカ大リーグ、ナ・リーグ優勝決定戦が始まった。 初戦、ブルワーズの投手の初球がイキナリ167キロだった。 吃驚! その後も165キロ前後のスピードを続けた。 大リーグでは160キロの投手はザラにいるが、これだけの速球投手は初めてである。 日本では160キロが上々で数人は居るが、多くは150キロ前後が多いと思う。 30球団の大リーグと、12球団しかない日本リーグの力の差を強く感じる。 ・・・何と! ドジャースが屈辱の4連敗で、ブルワーズがナ・リーグ優勝を遂げ、ドジャースのワールドシリーズ3連覇は夢と消えた。 ドジャースは大谷始め、打撃陣の不調が響いたのか、ブルワーズの投手陣が強力だったのか、素人には解りかねる。

アメリカン・リーグはガーデインアンズとレイズが2勝2敗の五分の戦い中である。  ・・・レイズが敵地で3勝目をもぎ取り、明日からは本拠地で勝ち越しを狙う。 はたして、ナショナル・リーグの覇者ブルワーズの相手はどちらか? 

 

日本ではクライマックスシリーズが始まり、セ・リーグは3位の横浜ベイスターズが2位の読売ジャイアンツを、パ・リーグも3位の北海道日本ハムが2位の西武ライオンズを破った。  ・・・日ハムは福岡ストバンクホークスに10ゲーム以上の差をつけられた3位だったので、2勝のアドバンテージを負って居るが、難敵を向こうに回して、どこまで踏ん張れるのか、今後の戦いに期待しよう。

・・・日ハムがイキナリ2連敗して、早くも崖っぷち! 逆に、横浜ベイスターズが一位だった阪神タイガースに2連勝した。 ・・・日ハムが3連敗して完全なKO!を喰らった。 役者が違うとばかりの圧倒的な力負け。 ホークス天晴れ! ファイターズは力を蓄えて、来季の雪辱を期待したい。

 

ベイスターズも3連勝! アドバンテージはタイガースの一勝なので、リーグ優勝まではアト一勝! ・・・驚いた! ベイスターズが破竹の4連勝でセ・リーグ優勝を遂げた。 3位がリーグ優勝したチームを破った、まさかの下剋上である。 天晴れ! 逆転されて2点差になったベイスターズが、8回と9回表に粘り強くヒットを重ね、5点をもぎ取って大逆転だった。 日本シリーズは、ソフトバンクの力が上だと思うが、短期決戦は如何なるものか? 楽しみである。

 

苗字です。 法師人、永翁、三本管、道仏。 

ほうしとう、ながおさ、さんぼんすげ、どうぶつ、・・・如何でしたか?

 

 

LPGAは中国で、日本人は6人。 ・・・初日から山下が棄権。 ・・・竹田麗央4位(164千$)、原英莉花・吉田優利10位タイ(60千$)、西郷、勝は下位に沈んだ。

 

欧州ツアーはインドで、日本人は3人。 ・・・星野が棄権した。 ・・・金子駆太30位(31千$)、桂川有人60位(10千$)だった。

 

日本男子は滋賀でメジャー戦。 道産子は4人。 ・・・片岡始め全員が予選落ち。 ・・・驚いた! 23才・細野勇策が5月のメジャー戦・初優勝に続き、メジャー戦2連勝。 2勝ともメジャー戦と言ううのが素晴らしい。 おまけにレㇷテイとしては、羽川豊以来、45年振りの快挙だという。 彼はこのアト、大化けするのではないだろうか? 天晴れ!

 

女子は千葉で道産子は5人。 ・・・吉本ここね、政田夢乃、小祝さくらが予選通過。 宮澤、内田が予選落ち。 ・・・32才・鈴木愛がツアー23勝目。 30勝の永久シードを勝ち取った韓国選手を追い越せ!と応援したくなる。 吉本16位、政田20位、小祝47位だった。  

 

 

西條奈加「とりどりみどり」(2023年四六版)

・・・全7話の内、最終話。

日本橋の飛鷹屋は千石船や五百石船を六隻所有し、大勢の船乗りを抱えている大店である。 実母が異なる五人の子は、長男・鵜之介23才、長女・お瀬己(せき)20才、次女・お日和(ひわ)17才、三女・お喜路(きじ)15才、末っ子の次男・鷺之介11才である。 この五人の父親は鳶右衛門で、一代で財を為した傑物であり、未だに船に乗り込んで遠国まで商いに赴いている。 従って子どもらとは年に一、二度しか顔を合わせない。 正妻で五人の育ての親のお七は、自分が腹を痛めた鵜之介と分け隔てなく、他の四人を慈しんでくれたのだが、五年前に亡くなっている。

 

父や息子は、店名にある鷹に因んで、鳶、鵜、鷺と名付けられており、娘は鶺鴒(せきれい)のせき、鶸(ひわ)のひわ、雉のきじに因んでいる。 誰もが鳥なのである。 身代は不在の父に代わって、長男・鵜之介が担っているが、娘三人は贅沢放題である。 その姉三人に振り回されて、何らかの小事件に巻き込まれて往生しているのが末弟の鷺之介であった。 芝居見物にお洒落な買い物、料亭での贅沢な御馳走、駕籠舁きの越中屋(越次郎・中五郎の兄弟駕籠舁き)を使い放題、兎に角、贅沢な三姉妹であった。

第一話は、長姉・お瀬己の出戻り事件、そして、次姉・お日和が許嫁との話が破談になった経緯、三姉・お喜路に纏わる話、等々が続き、最後は鷺之介の出生の秘密が明らかになる。

 

・・・五年前に亡くなったお七は、その七年前、帰ってきた夫・鳶右衛門に、→具合が悪い、と閨下がりを願い出た。 夫がまた船に乗って行ったアトも床に付いた儘だった。 しかし、お瀬己の実母のお重に願い出て草津での療養に旅立った。 草津で三ヶ月もするとお重が気が付いた。 →奥様、もしや、ヤヤ子では? ・・・そうなのだった。 当時、不義密通の二人は、死罪・獄門に処刑される時代だった。 しかし、お七は、長男の鵜之介を生んで以来、十一年振りに懐妊したのだった。 夫は、既に三人の妾腹に子を孕ませていたが、その子らは引き取って、立派に成長させている。

 

妾腹の子を全て引き取らせられた夫の仕打ちに、長年耐え忍んだ心の中の葛藤、それが不義密通で腹いせをしたのだろうか? 自分も妾だったお重にはその気持ちが、重々理解できるのであった。 ましてや、実の子お瀬己を分け隔てなく育ててくれた情け深い奥様である。

お七は、→この子だけは産みたい、とお重に涙を流しながら願った。 →その子を無事に産んであげましょうね、と固く決心したお重だった。

 

お喜路がふと漏らした話を襖の陰で聞いた鷺之介は、→自分だけが捨て子だったンだ、兄姉達と、自分だけが血が繋がっていない、と泣きじゃくりながら最近親しくなった五百吉の家に逃げ込み、そのまま、寝入ってしまった。 朝ご飯を五百吉の両親らと摂り終えた時、兄の鵜之介が迎えに来た。 昨夜の内に五百吉のおとっつあんが知らせてあったらしい。

・・・従来のような父の子じゃない赤子をどうやって受け入れる? だから、捨て子としか、飛鷹屋に迎え入れられなかったンだ、お前の母は私の母と同じだ、しかし、不義密通の子を絶対、秘密にしなければいけない、だから、飛鷹屋の誰もが母の秘密を抱え込んだ、兄の私も、三人の妹も可愛い弟が出来た、と大はしゃぎだった、これも、父が長期間、不在だったが故に出来た事だった、安心しろ、鷺は母の血を私とともに受け継いだ立派な兄弟なのだ、と説明されて、鷺之介は充分理解したのだった。 ・・・さて、不義密通の相手は誰だッたのか? ・・・そこにも、流石の西條奈加の技が冴えた物語があった。

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令和8年(2026)10月19日(月)