俺の本棚~面白いッ書 第808回

令和8年6月1日

月曜日のお昼に家内が不在なので、かねてから気になっていた食堂を目指した。 魚屋が営む焼き魚定食はネットで月曜日休日は知っていたので、モツ煮込みと鯖味噌煮定食に行くと定休日、次にあんかけ焼きそばに行くと、ここも定休日だった。 結局、いつものザル蕎麦で帰ってきた。 アホらし! ・・・金曜日、パーマ予約で家内が昼食不在の時に、魚屋が営む定食屋を目指すと、一台しかない駐車場が塞がっていたので、裏の駐禁でない道路に停めると警察官が寄って来て、→駐禁じゃないけど、付近の住宅からクレームが入っているので、出来ればそこから移動して貰えませんか、と声を掛けられた。 駐在として住民のクレームに対応せざるを得ないのだろうが、→駐禁じゃない所に停めてもイイだろ! そこまで警察はやるのか!と反抗したかったが、諦めて退散した。 世の中、世知辛くなったモンだ。 住民がそこまで通報するとは呆れてしまった。  

 

PGAは5人の内、松山英樹、久常涼、金谷拓美、中島敬太が予選通過。 平田が予選落ちした。

・・・松山13位(194千$)、中島28位(69千$)、金谷と久常は更に下位に沈んだ。

 

LPGAは珍しく3日間大会。 8人の内、岩井ツイン、吉田優利、原英梨花、西村優菜の5人が予選通過。 渋野、櫻井、馬場が予選落ち。 ・・・岩井千怜4位(78千$)、吉田9位(38千$)、岩井明愛29位、西村68位、原は75位のビリだった。

 

欧州ツアーはオーストリアで156人の選手。 金子駆太がトップと一打差で、星野陸也、桂川有人と共に予選通過。 3日目を終えて金子がトップを走っている。 ・・・やった! 23才・金子が優勝(402千$)、凄い、たいしたモンだ。 星野・桂川は26位タイ(21千$)だった。

 

日本男子は岡山県で。 道産子は片岡尚之、植竹勇太の二人とも予選通過した。 ・・・44才の南アフリカ人が5打差の圧倒的な優勝。 天晴れ! 片岡23位、植竹53位に終った。

 

女子は栃木県で。 道産子は阿部未悠、政田夢乃、吉本ここね、宮澤美咲が予選通過。 内田が予選落ち、小祝は欠場。 ・・・何と、政田がホールインワンで800万円ゲット! プレーオフの末、優勝は27才・河本結が、メジャー戦に続き今季2勝目を飾った。 通算7勝目、弟をグンと引き離した。 阿部・政田6位タイ、吉本22位、宮澤31位だった。

 

 

 

河崎秋子「清浄島」(単行本は2022年)

礼文島出身の人が、寄生虫「エキノコックス」による感染症で、妊婦の様に膨らんだ腹になって命を落とす。 謎多き「エキノコックス」に若き研究者が挑んだ物語である。

・・・大正末期、礼文島は大規模な山火事になり、当時の炊事や暖房の燃料になっていた薪が不足になった。 急遽、植林を励行したが、1~2年の間にネズミに食い荒らされ、木は育たなかった。 激高した有力者が、狐を増やしてネズミを食い尽くさせる!と叫び、千島列島の養狐場から大量の狐を仕入れて野に放った。 これで緑あふれる木木の山が取り返せたら希望の狐となる。 そして、たらふくネズミを喰った狐は、折を見て毛皮にすれば一石二鳥ではないか、と彼はほくそ笑んだのだった。

 

北海道立衛生研究所の若き研究者・土橋(32才)は、上司に命じられて、一年間の礼文島勤務に赴任した。 エキノコックスの感染経路をつきとめる調査、島民に感染予防の啓発を行う、この2点の目的を持って、大学の教授や研究所から推薦されたのであった。 ネズミやキツネ、野良犬、野良猫、果ては飼い犬、飼い猫まで、エキノコックスの媒体なのである。 先ずはあちこちに捕獲器を仕掛けて飼い犬・猫以外の捕獲と解剖である。 一匹ずつの中からエキノコックスを見つけ出す。 果たして早期に発見できるのか、それとも一年以内に見つけられるのか? 土橋は険しい先々を思いやった。 ・・・コンブ漁が迫って来た時、コンブ漁師から釘を刺された。 →採っている最中に解剖は辞めて欲しい、生き物を殺して、海の神様の怒りを買ったら、数億を超える一年間の稼ぎがパーになってしまう、島の人間は信心深いのサ、と怒りを抑えた忠告だった。 土橋はその間、コンブ干しを手伝った。 刈り取った生コンブの、何と重く、重労働な事か、そして天候に左右される漁師の悲喜こもごもも思い知った。 その姿に共鳴してくれたのか、→ネズミは剖検(解剖検査)してもイイ、コンブ部屋にはいない方がイイし・・・、と許可をくれたのだった。

 

コンブ漁が終る頃、野良を捕獲して提供する、という島民が現れたが、キツネは一頭も捕獲できなかった。 半年が過ぎた頃、衛生研究所を筆頭にした調査団が応援に来てくれたが、相変わらず、エキノコックスは発見できていなかった。 札幌に帰ってからより詳しく顕微鏡で探す、と標本作りも拍車が掛かった。 土橋の上司の今回の調査団長と、礼文島の診療所の所長の密かな話し合いで、飼い犬・猫の任意の提出が決められた。 島民の大勢から、極めて強い拒絶があったが、止むを得ない、と決心した家庭が出てくるに従って、自分だけ反対してたら村八分になってしまう、と泣く泣く諦めの境地が続出した。 その間の、土橋と心を通わせた少年と、毎晩、一緒にふとんに寝る、という、その友人というべき愛犬と別れ、土橋との確執は胸に迫る。

・・・札幌に送られた標本の中からついにエキノコックスが発見されたが、それは捕獲した犬からで飼い犬・猫じゃ無かったことにひとまずの安心があった。

(以降、根室や近隣の町でも、大学・道立研究所及び現地の役場との連携を深め、感染予防の啓発に努める研究者の活躍が始まる。 ・・・偉業を成し遂げたヒーローは、現実に存在した無名の研究者達であった)

 

(ここまで、約2,400字)

 

令和8年(2026)6月1日(月)