俺の本棚~面白いッ書 第768回
令和7年10月13日(月・祝)
米野球大リーグのリーグ優勝戦、アメリカン・リーグ15チーム、ナショナル・リーグ15チームの内、各6チームずつでリーグ優勝を決める。 ナ・リーグ西地区で優勝したドジャースが、東、中地区の優勝チームよりも勝率が低かったので、第3シードとなり、初戦の不戦勝を与えられず、最初からの戦いとなった。 残りは各地区2位だった3チームの勝率の高い順に配置された。 まず2戦先勝して勝ち上がり、次は、先に3勝したら、りーグ優勝をかけて戦うシナリオであり、結構、先が長い。 そして両リーグを優勝したチームで、ワールドチャンピオンを争う。 去年の覇者はドジャースだった。 それぞれの6チームの中では、第6シードの最下位から下剋上を果たす、と野心満々のチームもいる。 見応え充分である。 ・・・日本のセ・パ両リーグ全12チームに対して、こちらは30チームの陣容である。 世界中から集まってくる、高額報酬を求めるビック・プレーヤーの高度な技に酔いしれている。 これも朝・昼から、彼らのファインプレーを堪能出来る年金生活者の特権だろうナ、と悦に入っている。 我が現役時代には未知なる世界だった今、気持ち良く心酔している。 これも世界から注目されている大谷翔平の力だろうナ、と思い知らされている。 翔平、凄いぞ! ・・・新庄・日ハムも勝ち出してからの昨年からのテレビ観戦である。 家内でさえも一緒に、とは正にそれを裏付ける。
日本ではクライマックス戦が始まり、2位の日ハムは3位のオリックスに連勝して、福岡に乗り込み、1位のホークスと優勝を争う。 セ・リーグは2位の横浜が3位のジャイアンツに連勝し、阪神と戦う。
Oさんから新刊単行本2冊。 佐々木譲「佐伯警部の推理」、伏尾美紀「百年の時効」である。 前回借用して今回返済する、東野圭吾「マスカレード・ライフ」も入っており、吃驚! 又してもOさんのダブル購入である。 ああ、わが身も注意しなきゃ、と自覚する。 ・・・彼からマージャンを誘われた。 今の常連のもう一人のOさんから、一切、応答がないンだ、と心配顔だった。
PGAは新設大会を日本・横浜で。 総勢78人中、日本人は17人。 予選落ち無し。 ・・・祖父母が日本在住の米国人が優勝!(1404千$) 天晴れ! 日本人トップは金谷拓実の4位(300千$)だった。 比嘉18位、松山・米澤20位タイ、アト、石川遼以下13人は下位に沈んだ。
LPGAは中国で。 総勢82人中、日本人は6人。 予選落ち無し。 ・・・無念! 勝みなみがプレーオフ5ホール目で力尽きて惜敗(202千$)、初優勝を逃した。 山下美夢有4位(93千$)
畑岡奈紗18位以下、アトは下位に沈んだ。
欧州ツアーはスペインで星野ひとりだけ。 ・・・予選落ちした。
日本女子は静岡で。 道産子は吉本、政田の二人。 ・・・共に予選通過した。 ・・・河本結衣が通算4勝目を飾った。 吉本ここね31位、政田夢乃40位だった。
「T村ふるさと会」の幹事の女性・Sさんは「スナックS」をススキノで経営している。 18才後輩のS君が協会の専務理事になったので、2回目の呑み会終了後、そこへ誘った。 彼は横文字の歌を唄ってご機嫌だったが、お愛想は15,000円を超えていて、年金者としては割り勘はきつかった。 一軒目は割り勘で4,000円だったが、帰りのタクシー賃を含めると、今後は二件目は無理かも知れぬ。 我がマンションの近くの「酒処・K」で、カラオケで楽しむのが最上であろう、と悲しく思った。
本棚から単行本を引っ張り出した。 越谷オサム「房総グランオテル」(2019年刊)は、房総半島の海辺の民宿、今は引退して近くに住む祖父母が開いた、「ふじひら荘」だったが、数年前に改築(6部屋)した機会に、現夫婦が大好きだった歌に出てくる架空名に改名したのだった。 17才の一人娘・夏海は、平凡な顔立ちながら元気のイイ、気配りの効く、如何にも民宿の「看板娘」だった。 二駅離れた所に住む同い年の従妹のハルカは飛びっきりの美人ながら、将来のタレントを夢見る、言動が軽い子だったが、月に2回ほど、お客様の少ない時に空き部屋に泊まりに来て、遅くまで、夏海と他愛無くおしゃべりに興じるのであった。 ・・・ハルカが泊まりに来る前日、予約は1泊のおじさん、二泊の若い男と、女。 3部屋だった。 赤いパンツの50才位のおじさんは、別オーダーで伊勢海老とアワビを注文している豪勢なお客様で、こんな人が民宿には嬉しい限りである。 男は20代前半で食事無しの注文。 コンビニで滞在時の全てを賄う積りなのだろうか? 大きなカメラバックを提げている。 女は30才前後か、二食付きの2泊ながら、どうにも陰気臭い。 まさか、祖父ちゃんが断っていた女の一人旅、よもや自殺願望じゃないよね、と夏海は心配である。 3人客はそれぞれに思惑があった。 ・・・海辺の民宿を舞台に飛びっきりの奇跡が起きる物語、とPR帯にかかれている。 正に、最終章は奇跡の連続、ほのぼのしながらも、息を呑むほどの緊迫感と、最高にラッキーな結末にホッとする読後感だった。
(ここまで、2,100字超え)
令和7年(2025)10月13日(月・祝)