初体験、二月のお茶事 | みその会のブログ

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茶道裏千家 みその会のゆかいな日々 

先週に引き続き、また、雪が降ってますね。

真っ白な雪景色は見ているだけなら素敵ですが


実際には、交通機関が乱れ、雪かきで腰が痛くなり、大変ですね。


そんな、先週の大変な土曜日に、みその会ではお茶事が催されました。



みその会で行われる主な茶事は


初釜、正午の茶事、炉開きで


すべて先生がテーマを決め、道具もそろえて懐石も作り

私たちはただ参加させていただく形です。

(正午の茶事だけは亭主も行いますが、準備はすべて先生。)


しかし、今回は私を含む3人の生徒主体でお茶事をしたら?と

先生からご提案があり、行うこととなりました。


それでも、道具のほとんどやお菓子などは用意していただき

私たちが事前にやることといったら



皆さんにお知らせして出欠確認すること

揃えられる道具を揃えることと

点心(懐石を簡単にしたもの)の献立を考えて作ること

お花を飾ること

会記を書くこと

段取りを確認すること


くらいでしょうか?


その、「くらいでしょか?」が結構大変。


昨年から準備に入りました。


今回のテーマは「節分」


随所に節分がちりばめられています。



主に私が担当したことは点心のメニュー作り。

2月の旬の食材についてだけは十分勉強させていただきました。



前日から、準備のために先生の家に集まり

掃除や道具の搬入を行いました。


当日。







まず、待合には「福ハ内」の色紙。


先生がわざわざ頼んで書いて頂いたものです。西垣大道作。

ちょっと、ユーモアがありますよね。







そして、あいにくのこんな雪。


皆さん、着物でさぞ大変でしたでしょうね。









お軸。「暗香不動月黄昏」






お道具の作者、窯元などが分かる「会記」

3人でそれぞれ書きましたが、

それぞれ間違いなどがあり、全部並べてみました。

いいとこ取りで、完成になります。








最初は炭手前。

炭斗(すみとり)の形は枡です。豆まきのマス!


右に乗ってる香合はとても見えにくいですが「お多福」です。

鬼がいたら、福もいませんとね。

これとてもかわいい。








さあ、いよいよ点心。


向付に使っている器も枡。ちなみに中は牡蠣のみぞれ和え。


(枡はもう1箇所、煙草盆にも使われましたがこちらも、写真忘れ。。。。)


最初、決めていた焼き物の魚が前日店になく、急遽、ぶりになるハプニングも。

でも、おいしかった。(自画自賛)


旬にこだわって、鴨、蕨、梅などを使っています。










こちらは、椀物。いわしのつみれ汁。

節分にはヒイラギの葉にいわしの頭を差す風習もありますので。





八寸。海のものはそういうわけでいわし。ヒイラギの葉に乗せて。

山のものは豆にちなんで黒豆。








点心終われば、今度はお菓子。

本来、ここでは主菓子ですが、なんと写真の撮り忘れ!


ちょうど、この日の雪にぴったりな綿帽子のようなお菓子でしたのに。


で、最後の薄茶で出された、菓子器が素敵なので紹介します。

この重箱のような箱、「菓子箪笥」といいます。


正面のふたをスライドさせると・・・・・。





中には引き出し。お菓子いっぱい。

一番下は豆まきの大豆です。


ちょっと楽しいですよね。

ただ、開け方があるので、少しややこしいですが。




主菓子召し上がっていただき

一度席をはずして


後半。







軸がお花に。

「うずくまる」という花入れに椿とさんしゅゆ

ここでも、先生に生け方のアイデアをいただきました。





今回のお棚は「日月棚」

上が日、下が月の形をしていますね。







今回の茶碗たち。

濃茶は黄瀬戸 加藤作助作 いい色でした。

薄茶は梅 替えが椿でした。









そして、今回の影の主役とも言えるこの蓋置。

なんだか、ごちゃごちゃしてるけど何でしょう?












分かりますか?


緑は頭を抱える鬼です。

その上に枡が乗ってます。その枡を抱える人。


面白いですね!!!



こうして無事に(?)2月の茶事は終了しました。


かなりの範囲、先生が準備されたのですが

それでも、茶事を催すということは

ずーーーっと前から準備が始まり

かなり細かいところまで考えなければならず

相当、気力、体力、ひらめき、知識が必要なものだと痛感しました。


もう少し、お道具に対する知識があれば

色々揃えるに当たって楽しそうですし

お茶事に参加するときも楽しみが増えるなあと思いました。


相変わらず、本番は色々などじや失敗が繰り広げられましたが

まあ、それはいつものことなのでそれほどへこみませんでした。


それ以上にとても、充実した時間をすごすことが出来ました。


じゃあ、次回もね。といわれますとちょっと困りますが

非常に勉強になりました。


皆さんには是非、お茶事を開いてみることをお勧めします。


そうすれば、どれだけ大変なことか良く分かると思いますから。




ゆき