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一日一思想

考えることは生きること

ポーテージプログラムの最大の特徴は「家庭内での発達支援」です。
社会性や身辺自立など六領域に分かれた発達課題を目安に
家庭の、日常生活の中で幼児期からどんな工夫ができるかということ、
そしてその軸となる親御さんを多方面から支援することが
通常の療育教室とは大きく異なります。

発達に偏りがあったり遅れがあったりすると
親はとても大きな情報量が必要になり、また曖昧ななかでの大きな判断・決断を
しなければならない場面が多くあります。

どうしてなかなか言葉がでないんだろう
どうしてなかなかお友達と遊ぶことに興味をもたないんだろう
どうしてなかなかお箸で上手に食べられるようにならないんだろう
そんな発達のつまづきも、「教えなくても自然にできる」のか
「丁寧に教えてあげればできるようになる」のかの違いがわかるまでも
多くの情報量が必要になると思います。
第一子ならばなおのこと。

乳幼児期に発達の遅れがあると焦りや疲労感でいっぱいいっぱいになってしまうことも
多いと思います。
エネルギッシュな子どものいたずらや睡眠障害、
将来に対する不安感や偏食、愛着が感じられない徒労感…。

最近は児童発達支援センターや放課後デイなどで個別療育をしてくれるところも
塾のようにいろいろと教えてくれるところ、小集団保育をしてくれるところも増えてきました。
それでも尚、私がポーテージが優れていると思えるのが親支援の部分なんです。

保育園でも学校でも、ましてや療育塾でも、行く期間はごくわずかです。
その場で通うことに対しては家庭では難しい、第三者が客観的に個別に教えられる
機会があることはとてもいいことだと思います。
受給者証や支援費制度を使うことで安価に受けられるようになったことも
障害児やその近辺の子ども達にとって飛躍的な進化です。

でも親がどのように、ユニークな自分の子のことを知り、かかわっていくか。
そしてどのような選択をしていけばいいのかを決めていく過程で、
親が支援され、子どもの発達過程のアドバイスを受け、親と子が主体的に決めていくこと。
これが今後のインクルージョンを含む多様な選択肢がある社会に生きていく
障害のある親子が享受できる最大の恩恵なんじゃないでしょうか。

短い目で見たら、少しでも他人に外注して療育をしてほしいと思うかもしれませんが、
ずっとかかわっていく親が子どもと一緒に育っていくお手伝いをすること
それがポーテージプログラムの最大の魅力であり利点です。
初めての親御さんが出産前に両親学級に行くように、
そこで子育ての最低限のイロハが学べるように。
障害のあるお子さん、発達に偏りのあるお子さん、
そしてそこで長い期間支援することになる親御さんの支援をしていきたい。
自分の経験を通して強く感じます。
子どものころから好きだった漫画家さん、逢坂みえこ(あえてさんはつけませんが)。
心に染みいるストーリーを綺麗な絵で表現していてとても読みやすかったし
思春期の私の心を解きほぐしてくれたような気がします。

その逢坂みえこが「育児なし日記」というエッセイ漫画を出して、
久しぶりに手に取った逢坂マンガで、息子さんがうちの長男と同学年らしいということも知りました。

そしてごく最近出会った漫画、「プロチチ」
アスペルガーのお父さんが、専業主婦として子育て奮闘するマンガでしたが
巻が進むと、マニュアルに頼り切った育児に見えていた主人公が
のびのびと一生懸命子どもを守って、また心を通わせている描写が絶妙でした。

この最新刊(最終巻なのかな?)の4巻は待ちきれなくてキンドルで買ってしまいました。
が、この巻が正直一番心を揺さぶられる「逢坂節」満載のお話でした。

そこには主人公のお母さんが出てきて…
周りの人(特に奥さん)に理解や支援をされて日々満足に生活している主人公が
暗黒の過去を掘り起こすような存在である、トラウマチックな母親の存在におびえて。
またお母さんも「普通のことを普通にやってほしいだけなのに」と
まるで私の心の中を見透かしているようなお話でした。
得意なことをきちんと認めてもらって職場でも家庭でもフォローされながら
尊重されて生き生きと過ごしている主人公の毎日とは対照的に
母親の目線があまりにもきつい…それが現状の私自身のようでした。

挨拶も返事もろくにできないんじゃないか。
気がきかなかったり、感謝や謝罪も満足にできないんじゃないか。
苦手な会話のキャッチボールのせいで無愛想に思われて損しているんじゃないか。

そんなひとつひとつの長男の学校生活の心配ごと、
私から見えない彼の世界の心配事をずばりと言い当てられたように思います。
だからと言って、やっぱり長男がうまくいっているかは別の話なのですが。
そしてやっぱりキーは支援者、理解者が周りにいること。
そのために、できるだけ味方を多くつけれるようになるためにどうしたらいいのか。
また改めて考えていきたいと思いました。

プロチチ(4)/講談社

¥価格不明
Amazon.co.jp

とにかくこの本、オススメです!

今日は私が勉強中のポーテージプログラムのご紹介です。

 ポーテージ相談とは発達に遅れや偏りのある子どもに
なるべく早い時期に早期教育を行って効果をあげようというものです。



○一人ひとりの子どもの発達に応じたアプローチをする個別プログラム
○親が指導の中心的役割を担い、主に家庭で日常生活の中で指導
○応用行動分析(ABA)という心理学の原理を用い、指導の目標や結果を正確に記録


このプログラムは発達領域を「乳児期の発達」「社会性」「言語」
「身辺自立」「認知」「運動」の6つに区別しています。
そして各領域ごとに達成されることが望ましい行動目標が
全576項目発達の系列に従い配列されチェックリストになっています。



ポーテージプログラムの特徴は相談員が子どもを直接指導するのではなく、
親が指導者として次に述べる指導技法を使って 家庭で指導する方法を親に伝える、
つまり“これからずっとかかわる親が中心となって育て方を身につける”ことです。

ポーテージプログラムの指導は三つの部分から構成されています。  
一つ目はチェックリストを使ったアセスメントに基づく指導
二つ目はその行動を日常場面でどのように応用(般化)し維持し定着させていくか
三つ目は親に家庭での指導が円滑に行われるための援助をすること
相談員は親自身がかかえている問題にも積極的にかかわり相談にのります。


相談は基本的に月1回から2回
細かい発達の段階に沿ってその時の子どもにあわせた課題、
主にご家庭の生活の中でできるものを分析していきます。

川崎市宮前区で相談員をしています。
興味のある方、ご連絡おまちしております。


日本ポーテージ協会HP:http://www.ne.jp/asahi/portage/japan/index.htm