こんばんは。
父と昼休みの散歩をしました。
2代目大工の三島です。
今日の現場は自宅から近い。
場所は岐阜市岩井の団地。
頑張って床を張った休み時間。
空を見るとキレイな快晴。
うーん、気持ち良い!
春の暖かさと青空。
ちょこっとだけ散歩に出かけることにしました。
山へ向かって歩く父。
山登り、魚釣り。
父は超アウトドア派。
晴れた日は山に行きたくなるのです。
向かうのは小町滝。
平安時代の超絶美人、小野小町(おののこまち)。
その人が皮膚病(かさ)の治療にやってきたのがこの近くにある岩井山延算寺。
今でも「かさがみさん」で知られる大きなお寺。
その東院にある霊水が皮膚病に効くのだそう。
なのでこの近所の滝。
岩井山奥之院として「小町滝」となっているのです。
水繋がりでの名付け。
決して小野小町が水浴びしたとかではないようです。
でもそもそもの小野小町。
素性はほぼ不明。
出世、本名、晩年も何も分からない。
なので美女伝説や百夜通い伝説。
ソレらはほぼ後付けなんだそう。
であればココ岩井の小町伝説。
コレもなかなかに怪しい話。
当時の旅なんてかなりの重労働。
果たしてどこまで本当なんでしょうね。
突き当たりの分かれ道を右へ。
父と一緒に山道をテクテク。
滝はコッチじゃないけど寄り道。
通ったことがないから行ってみたいそう。
着いたのは神明神社。
なかなか立派なのがありました。
そういや車で現場に来る時に神社のノボリを見たっけ。
こんなトコにあったんだなぁ。
ひとしきり神社をウロウロ。
さて、次は本命の滝に向かいますか。
来た道を戻って分かれ道へ。
左の山方面へ向かいます。
階段でしっかり整備されている。
聞こえる水の音。
階段を登ったらすぐ。
うん、ここだここだ。
ありました。
コレが小町滝です〜。
岩の上から落ちる水。
滝の音ってなんか癒されるなぁ。
絶世の美女がいれば絵になりそうなスポットです。
ん?
まぁ絶世の美女はどこでも絵になるか。
岩陰には祠のようなモノが見える。
ちょうど時期的に掃除とかしたばかりか。
階段とか神社もキレイでしたもんね。
小野小町のようにキレイ…なのかな?
美人…ホントかなぁ。
優雅な平安の時代。
歌の得意な女性はモテたそう。
小町ももちろん歌の名手。
六歌仙と呼ばれるほどの腕前。
百人一首にも歴史に残る名歌を残しています。
花の色は 移りにけりな いたづらに
我が身世にふる なかまめせし間に
美の儚さを歌う和歌。
技巧を凝らし、なおかつ女性らしい歌。
頭が切れる。
駆け引きもうまい。
なにより歌がステキ。
今で言う美人とは少し違う。
いわゆる「いい女」というやつなのかもしれません。
うーん、そうか。
モテる女=美女ではない。
顔がどうだったかは関係なし。
美しいとは内面から生まれる。
小町が残した数多くの歌。
それらが色あせない美しい女性の証。
本当はとかヤボなコト。
1000年以上たった今でも残る美歌。
ならもう小野小町。
伝説の美女に間違いないかな。
新幹線やお米の名前にまでなる。
小町はもはや美人の代名詞。
その威光を今もなお伝える美しく流れる滝、岩井山奥之院の小町滝だったのでした。
なおこの小町滝。
上から見ると塩ビ管と雨どいで出来ています。
昔は本当に滝があった。
…と思いたいですね!