年2回だけの公開。岐阜市で唯一の国宝。 | 大工の休み時間

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三島建設の2代目大工が書く日記です。
大工成分は少なめです。

こんにちは。
岐阜市唯一の国宝を見てきました。
2代目大工の三島です。

その国宝があるのは岐阜市雄総(おぶさ)にある護国之寺(ごこくしじ)。

立派な楼門(ろうもん)が目印です。
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でっかい楼門。

実は楼門も文化財。
立派なワケです。
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そして国宝の標識。
うんうん、すごいぞ護国之寺!


そしてその所有する国宝の名前は金銅獅子唐草文鉢(こんどうししからくさもんはち)。




この国宝は日野に住んでいた金丸(きんまろ)さんの賜った品。
東大寺の大仏を作るのに尽力したそうです。
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東大寺の大仏を作るため日本各地に仏師を探しに行っていたのですね。
それもまたすごい話です。


その国宝、一般公開されるのは年に2回だけ。


ちょうど仕事の合間になったので行ってきましたよ!


よーし、いざ国宝!






…しかし境内はかなり広い。
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どこへ行けば良いのやら…。


とりあえず本堂でお参り。

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その後とりあえず車で坂道を登ってみます。


庫裏と客殿。

ここ…かな?
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駐車場へ入ってみるとなんとも近代的。
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なんだかイメージとは違うかな。


でもありました。
国宝はこの中っぽいです。
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お寺の方に聞くとこの中で間違いない模様。


おそるおそる階段を登ります。




おぉ…




おおお!



ありました!




コチラがその国宝。



じゃじゃーん!















金銅獅子唐草文鉢…の写真は…







ありません!




だって国宝ですから!
(ごめんなさい。撮影禁止です。)




まぁそれではワケわからないので外にあった案内板の拡大を載せておきます。
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意外に大きい!

写真だけ見て茶碗のようなサイズだと思ってました。
そうです、茶碗ではなく鉢なんですよね。
直径27センチ、高さ14.5センチだそうです。

名前の通りですが銅製に金メッキ、獅子が刻まれています。

獅子はなんとなく見えるかなぁ。



でも案内の方によるとこの鉢は美術的な意味合いだけで国宝となったわけではないとの事。

金丸さんともども絵画、文献が残っていることを考慮して国宝に指定されているようです。

奈良の大仏との関係が「明らかに史実である」、
この点が大きいんですね。


遠く奈良からはるばるこんな地にまで仏師を探すとは。
奈良時代の中央政権がいかに大きかったかわかります。


そのような史実とともに楽しめる、なんとも渋い国宝だったのでした。





護国之寺はコチラ。

岐阜県岐阜市長良雄総194-1
電話 058-231-3539
なお国宝の一般公開は8月18日と1月18日です。
オリジナリティあふれるホームページは是非チェックですよ!