備前焼 鶴首花入 エノコログサ・ススキ | 高橋みさ子のブログ

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(備前焼 鶴首花入 エノコログサ・ススキ)

 

備前焼の花入にエノコログサとススキを生けてみました。

 

土の味わいがそのまま器に現れる備前焼は、野草がよく似合います。

 

5本のエノコログサは、華道の黄金比率とも言える基本的な寸法の取り方に則って生けています。

 

この寸法を心得れば、菊やバラなど他の花材でも、また剣山を用いた盛花でも応用できます。

 

 

長いエノコログサから順番に番号を振りました。

 

⓵    花瓶の2倍の長さ

 
⓶    ⓵の4/5の長さ 
 
⓷ ⓵の2/3の長さ
 
⓸ ⓵の半分の長さ
 
⓹ ⓵の1/3の長さ
 
生ける際の注意点としては、それぞれの穂が重ならないように左右にバランス良く振り分ける。
但し、左右に広がり過ぎるとまとまりがなくなってしまう。
 
生け花は花材と花器とのバランスが重要とされ、花器と比べて花材が大き過ぎても小さ過ぎてもアンバランスになってしまいます。
 
また花器によって花材の表情も大きく変わりますので、どんな花材をどんな花器に合わせるかも重要なポイントです。

 

生け花は字の如く花を生けるものですが、葉っぱや枝だけの生け花もあり、必ずしも花がなければならないと言うものでもありません。

 

今回の生け花も花がないですね。

 

(エノコログサの種)

 

もふもふしたエノコログサの穂を揉むと、小さな種がこぼれ落ちました。

 

 

 

花入は、木村陶峰(陶正園)の鶴首です。

 

最後に、道端で摘んだ野草でもう一瓶生けてみました。

 

(備前焼 鶴首花入 エノコログサ・オオニシキソウ・ヘクソカズラ)

 

野草を揺らす初秋の涼やかな風を感じて頂けましたら幸いです。

 

(写真)2023年9月21日撮影