備前焼 旅枕掛花入(陶正園 木村陶峰) 椿の一種生け
備前焼の花入に紅白の椿を生けてみました。
背面には金具の輪が付いていますので、本来はお茶室の柱や壁に掛けて用いる掛花入です。
背面下部には「陶峰」の陶印が刻まれていることから、茶陶を得意とする木村陶峰(陶正園)の作であることが分かります。
先日、地の利を生かし陶正園さんに持参し陶印をご覧頂きました。
と言うのも、こちらの掛花入は3年前に某ネットオークションで購入したもので、窯元さんで直接買い求めたものではないため、念のためご確認頂こうと思ったものです。
お店には奥様と思しき女性がおられ、一目ご覧になるなりすぐお分かりになり「うちのですね。大事に使ってやって下さい。」と優しくおっしゃり、とても温かな気持ちになりました。
3年前当時は兵庫県西宮市に住んでいましたが、備前市に住むことになろうとは夢にも思っていませんでした。
備前焼の本場である備前市伊部(いんべ)の西国街道沿いには名だたる窯元がずらりと軒を連ね(陶正園さんもそのうちの一軒です)、焼き物好きにとっては興味が尽きることがありません。