(曹源寺三重塔と児島半島の山並み)
前回「護国神社登山口〜カナメモチのトンネル道〜操山山頂」に続き、今回は操山から八畳岩古墳、丸山を経て曹源寺に下ります。歩行時間にして1時間半ほどのコースです。
今回のコースを赤線で示しました。見所は、あちこちに点在する古墳や史跡です。(^-^)
それではスタートしましょう!
国土地理院 電子地形図(タイル)(加筆は筆者による)
操山の東斜面を15分ほど下ると「ふれあいの辻」に至ります。鞍部で、いろんなルートの交差点になっています。
五叉路に分かれています。標高は100mほど。登山というよりはちょっとしたハイキングですね。
後期高齢者と思しきパーティーも見かけましたので、ご自分の体力に合わせてコースが選べるのも操山丘陵地の良い所です。
さて、八畳岩古墳に行くには「護国神社裏山古墳」方向に進みます。
登った後、尾根道に出ました。
新緑が目にも鮮やかです。
南方向に視界の開けた場所からは、児島半島の山影がうっすらと見えました。
眼下に広がる住宅地や田畑は江戸時代の干拓地で、古墳時代は一面海でした。
道端に小さな石室と思しき石組みを見かけました。
赤ちゃんか子供が葬られていたのでしょうか。詳細は分かりません。
そして、八畳岩古墳に到着です。石室を真横から写しました。
結構大きな岩ですが、これでも中型規模とのこと。
(岡山市・岡山森林管理署)
「八畳岩古墳
操山山塊の主稜線上に築かれている竪穴式石室墳の一つで、墳丘の大部分が流失しているが、本来は直径15m・高さ3m程の本格的な円墳であったと推定される。遺骸を葬った石室は左袖形で全長9mを測り、遺骸を安置した玄室が長さ5.5m・幅1.6m・高さ1.6mであり、中型規模といえる。築造時期は6世紀後半に推定され、山塊の北に住んでいた当時の有力者の家族墓と考えられる。石室の天井石に巨大な石材を使用しており、露出したその大きさが古墳の呼称となった。」
玄室内部の様子。
そして、先に進みます。丸山山頂を目指して斜面を登っていると、突如平らな所に出ました。
「妙見大菩薩」と刻まれた碑が建っています。昔お寺か何かがあったのでしょうか。
辺りには大きな岩がゴロゴロ転がっていました。
丸山山頂に到着しました。 こんもりとしたこの形はもしや・・・
そう、古墳です。
(岡山市・岡山営林署)
至るところ古墳だらけ。もうそろそろ古墳も見飽きてきました。(^-^; )
それに、ゆっくり立ち止まろうものなら、たちまちやぶ蚊の襲撃を受けてしまいます。
四等三角点「丸山」をチェックしてすぐに下山。曹源寺に下ります。
若葉の小径を抜けると・・・
杉の人工林がありました。間伐や枝打ちなど手入れはされていないようです。
山歩きでしばしば目にする光景です。
さらに下って 曹源寺 三重塔の裏(北側)を通ります。遠くに児島半島の金甲山と怒塚山がうっすら見えます。
南斜面から振り返って撮影。もう少しで曹源寺です。
曹源寺に着きました。経蔵の北側(山側)に登山口があります。
山門を潜って境内の外に出ます。
参道の松並木がきれいでした。
最後に、曹源寺登山口の地図のご案内です。(^-^)
(写真)岡山市中区 操山丘陵 2020年5月17日撮影