護国神社登山口 〜 カナメモチのトンネル道 〜 操山山頂 | 高橋みさ子のブログ

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(操山 カナメモチのトンネル道)

 

 

岡山市街からほど近く、後楽園の借景にも取り入れられている操山は、古墳や史跡が点在し、気軽に森林浴が楽しめる市民憩いの森です。

 

山内にはいくつものルートがありますが、今回は護国神社登山口から操山山頂まで徒歩20分ほどのお手軽なコースを歩きます。


 

 

国土地理院の地図をお借りし、今回のルートを赤線で記しました。

 

 国土地理院 電子地形図(タイル) (加筆は筆者による)

 

 

見所は、何と言ってもカナメモチのトンネルです。 (^-^)

 

それではスタートです。

 

 

まず、護国神社登山口から入山するとすぐに分岐点がありますので、今回は右ルートを取ります。

 

どちらのルートでも操山に行けますが、右ルートの方が早く着けます。

 

 

 

 

間もなく、クスの純林が現れます。

 

 

約700本のクスがあり、これだけのクスが単純林としてまとまっているのは珍しいのだそうです。

 

 

 

 

 

谷筋と分かれ、くねくねした山腹道を登ります。傾斜がきつくなってきました。

 

前日の雨で滑りやすくなっていますので、足元に注意しながら登ります。

 

 

 

 

 

雨水を含んだ落ち葉もよく滑りますね。

 

尾根が見えてきました。

 

 

 

 

 

登山口から10分ほどで尾根道に到着です。

 

先ほどの登山口で左ルートを取ると、ここで合流します。

 

 

 

 

 

尾根道を進むと、カナメモチのトンネルに入ります。

 

靄のかかった木立に朝日が差し込み、何とも幻想的な雰囲気に包まれています。

 

所々に花崗岩の巨石が出現します。

 

 

 

 

 

振り返って撮影。

 

こられのカナメモチは、昭和20年頃に山火事の延焼を防ぐため防火林として植樹されたのだそうです。

 

岡山藩の藩有林であった操山は、その昔は赤松の巨木が茂る鬱蒼とした山でしたが、昭和10年前後に山火事が相次ぎ、また松食い虫の深刻な被害を受けたことで山の植生が一変し、現在の広葉樹主体の森になったそうです。

 

 

 

 

 

もう少しで山頂です。

 

 

 

 

 

操山山頂に到着しました。(^-^)

 

 

 

 

 

山頂の三等三角点「操山」。

 

国土地理院「点の記」によると、設置年は明治24年(1981年)とのこと。

 

字体が年代を物語っていますね。

 

 

 

 

(護国神社登山口 解説板)

 

さて、この操山は "憩いの森" である「自然休養林」に指定されているとのこと。

 

少し詳しく見てみましょう。

 

 

「ようこそ操山へ

 

 自然休養林は、四季折々の自然美や森林浴を楽しんだり、植物や野鳥を観察していただくため国が設けた "いこいの森林" です。

 この森林は、主にクス、ナナミノキ、カシ類など暖帯性の常緑広葉樹からなる天然林で、一部に植えたものもあります。

 中でも約650mいおよぶカナメモチのトンネル道は、山火事の延焼を防ぐため昭和20年頃に植えられた防火帯で、すばらしい散策路となっています。また、約700本からなるクスの森も、純林としては珍しい森林です。その他ヤマモモ、ツバキ、サクラなどが各所に植えられ四季の花を咲かせます。

 この操山は昔は岡山藩の藩林で、明治2年の版籍奉還で国有林となりました。今も藩林の境界を示す "御林” の二字を刻んだ自然石が要所に残っています。更に、萩の塚古墳を始め、多数の古墳や明禅寺城跡などの史跡もあり、岡山の自然、歴史、文化を知る上で貴重な森林で風致保安林にもなっています。

   平成5年3月   岡山森林管理署」

 

 

 

操山がいつまでも市民に愛される山であることを願うばかりです。

 

最後に、護国神社登山口の地図のご案内です。

 

最寄りのバス停は「護国神社前」(両備バス)です。(^-^)

 

  

(写真)岡山市中区 操山 2020年5月17日撮影