半鐘と消防信号板 | 高橋みさ子のブログ

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浜名湖周辺をウォーキング中、とある公民館の前に半鐘と消防信号板が時を忘れたかのように残されているのを目にしました。

 

防災無線もサイレンもない時代(あるいは十分に普及していなかった時代)、近隣に火災の発生をいち早く知らせ、消防団員を速やかに招集するにはこの半鐘が欠かせないものだったのですね。

 

今ではその現役時代を知る人も少なく(かく言う私もその一人ですが)、半鐘も消防信号板も骨董品を見るようなそんな思いがします。

 

 

 

 

さて、信号板には近火や鎮火を知らせる打鐘方法やサイレンの鳴らし方が記されています。

 

この消防信号ですが、調べたところ「消防信号等に関する規則」(昭和33年10月1日 公布・施行)というものにその定めがあり、全国で統一されたものだと分かりました。

規則は今も現役です。

 

信号板に「火災警報」の文字がありますが、この「火災警報」と気象庁が発表する「乾燥注意報」をつい混同してしまいがちです。

 

「火災警報」は市町村長が発令するもの(消防法22条)で、火災警報が発令されると焚き火や打ち上げ花火をしてはいけなくなりますから、多く発令される冬場は特に注意が必要ですね。

 

このホーローの信号板は、昭和30年代か40年代頃に製作されたものでしょうか。

 

ホーローの周辺には錆が少し回っていますが、文字はしっかりと判読できますから耐久性には改めて驚かされます。

 

 

 

梯子が見当たりませんので、昇れないようです。 

 

最後に使われたのはいつ頃なのでしょうね。

 

 

(画像は一部加工してあります)

 

公民館前の広場の片隅、木に隠れるように信号板が残されています。

 

写真は2013年6月22日に撮影したものですので、現況とは異なっているかも知れません。

どうかご了承ください。

 

最後に、位置情報はこちら。

 

 

(写真)静岡県浜松市西区庄和町1657 庄和町公民館前  2013.6.22 撮影

 

(C)Misako Takahashi 2017