№1442『木を植えた男』 | グランマみさ子の≪絵本がつむぐ愛と平和≫

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絵本から広がる・つながる愛と幸せ。誰もが愛に満たされ、幸せに生きられる世界を夢見て。ちいさな一歩を踏み出します。

(一財)絵本未来創造機構認定の

EQ絵本講師 渡辺みさ子です。

 

2020年2月より、日々感じる思いを、

絵本の紹介とともに、書きつづっています。

 
 
№1442 地味なボランティアが光る

スリッパ、歯ブラシ、歯磨き、クシ…
まあ、たくさんお集めになったこと!

元自動車の整備工場だった場所に、
防災用品がいっぱい入った段ボール箱がずらり。

ご近所のAさんが、ホテルに宿泊した人たちに、
アメニティグッズの協力を依頼し、
4~5年かけて集めたものです。

Aさんが所属の班、
200件に配布する数が揃いました。

ところが4~5年も経つと、
クシが劣化してポロポロ。

一つ一つ点検しているところに、
お邪魔して、お話を伺いました。

「枕元に靴を置いて寝てくださいと言っても、
 それを実行するのは難しいので
 スリッパならと思いまして…」

薄いものならと、ビニールの袋に入れて、
配布することを思いつかれました。

地域の防災の役をされているのですが、
片手間でのお世話でないのです。

お声がかかれば、どこのお宅へも、
防災器具の取り付けや、お話にいかれます。

コツコツと地域のために、
地味なボランティアが光ってる。

❤今日の絵本
『木を植えた男』

ジャン・ジオノ/原作 フレデリック・バック/絵
寺岡襄/訳
(あすなろ書房)

家族を亡くした男は、孤独の世界にこもり、
羊と犬を伴侶にしながら、ゆっくり歩む人生に、
ささやかな喜びを見出していた。
「木のない土地は、死んだも同然。
良き伴侶を持たせなければ」と思い立ち、
不毛の土地に生命の種を植え付けることにした。
そして30数年間、たった一人で、
荒廃した土地に黙々と木を植え続け、
森を再生し、大地をよみがえらせた
不屈の精神の男の物語。

 

 
 
 
 
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