前にも 書いたが、この作品はマンガ原作で原作自体も素晴らしいのだが、このTVドラマ化もかなりいい仕事をしてくれた。
前に「文学的」と書いたが、それは「すべてを言い尽くさないで、視聴者に考える余地を残している」ということ。扱うテーマもありきたりでなく、例えば「目立たない生徒」だったり「マナー」の問題だったり。ここらへんは実際に見て頂くしかないだろう。
基本的に私は作品の価値は「いかに私の知らない世界を見せてくれるか」なので、この作品は原作もドラマも久々の大ヒットだった。
原作の内容の濃さ(もう、ネームの量が半端じゃない!)をどうドラマ化するのかが興味津津だったが、テロップを入れたり、時系列を整理したり、端折る部分は大胆に端折ったりして分かりやすくする工夫がうかがえた。
ただ、「ここは端折らないで欲しかった!」と思うところも多々あった。ネタばれになるのでちょっとぼかした書き方をすると、カーベエのお姉さんの話が、例の公園のシーンで出てこないこととか。これは彼女の生き方の根幹に関わる部分なので省略しないでほしかったなぁ。
それでも考えられる最高のスタッフで作られた稀有な映像化だったと思う。脚本は相棒・ALWAYS三丁目の夕日などの古沢良太、制作はROBOT、テーマ音楽はROCK'A'TRENCHなど、実力ある人たちが丁寧に作った印象。
6月度のギャラクシー賞を受賞というそのクオリティーに反して、低視聴率(なんと平均2.16パーセント)だったがよくめげずにテンションを保ち続けたと思う。スタッフの意気込みに敬服!モリのアサガオや最上の命医など、いい作品を出し続けてきた枠なのに、この次回作のISをもってこのドラマ枠は終了らしい。残念。まあ視聴率なんて何の指標にもならなくなってるけどね。今クールのドラマでは圧倒的クオリティーの「それでも、生きていく」も低視聴率らしいし。
あと、子役の子たちもよかった!岬役の西井幸人と竹地役の藤原薫は映画「告白」でも重要な役どころだし、中村役の未来穂香は仮面ライダーオーズや昼ドラでも活躍、河辺役の小野花梨は「南極料理人」で主人公の娘を好演し、堺雅人をして「天才!」と言わしめた。樺山役の三浦透子は2代目なっちゃんだし、紺野役の斎藤隆成は流星の絆で主人公の少年時代を好演した。何より、ヒロインの小川役の土屋太鳳(たお、と読む)は今風でない容貌と誠実さが相まってこれからが楽しみである(是非、彼女のブログ を読んでいただきたい)。
あと、このドラマではちょっと敵役だった神田マリを演じた工藤綾乃(第12回国民的美少女コンテストグランプリ)の嫌味な熱演も良かったです。とても連ドラ初出演とは思えない。
なんか、低視聴率だったのに、DVDの売れ行きは良いらしく、映画化とか続編の噂もある。原作自体、ちょっと尻切れトンボで、現在外伝のような形で不定期連載中。本編でもまだ描いていない、いくつかのエピがあるので是非映画化を期待!子役の顔が変わらないうちに![]()
受講生の方も、是非試験終わったらレンタルでもいいので見て下さい!
追記:9月15日にこのドラマが「平成23年 日本民間放送連盟賞 テレビドラマ番組部門 最優秀賞」を受賞したそうです。おめでとうございます。
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