龍門山-02/12 | カヌーイストなラガーマン

カヌーイストなラガーマン

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旅行記
以上を徒然なるままに書いています。

天気:曇ったり 晴れたり 雪降ったり
メンバー:KAZUYOさん、大阪こぶしの会


難波駅7:30~難波駅17:00

この日は 和歌山の名山 龍門山

紀州富士としても知られており、西の貴志川町からの眺めが綺麗な富士形になってるらしい。

この 「⚪︎⚪︎富士」って言葉に妙に心惹かれるのは、日本人なら誰しもそうかもしれない。

1月の北海道旅行で、スキー場から蝦夷富士の羊蹄山に何故か関心を持ってしまうのも

そういう理由からかもね。


 ってことで、この日は都合もつけることができので、6時に起きて集合場所の 南海難波駅へ。

南海電車って 関空に行くときにしか使ったことないので、妙に新鮮。

難波から約1時間経った9時前に橋本駅到着。
 


ここからJRに乗り換えて、登山口となる粉川駅へ。

約30分で粉川駅へ到着(9:26)

着いてみると、なんと雪が降っているではあーりませんか。
 


しかし 駅にはスノータイヤを装着したタクシーがタイミングよく2台もいたので、

乗り合わせて登山ルートの分岐点まで一挙に到着(9:50)。

タクシー料金も1280円、一人当たり300円と実にリーズナバル。

しかも標高750mの龍門山の内 実に300mまでをたった15分程で制覇。

歩くと1時間半はかかるはずのところを快適空間でワープです。

いやー やっぱり文明の利器ですなあ。
 


ストレッチを済ませ、中央ルートの登山口までテクテクと。
 


登山口まで20分で到着~。(10:10)
 

 

まだ全然歩いてませんが、既に眺めはサイコーです(笑)。



例のごとく えっちらおっちらです。
 


標高533m辺りで小休憩(10:50)。

この休憩がたまらんねー。 あと200mで到着ですわー。

登ってる時はけっこう汗かきますわー。
 


11時過ぎには頂上付近にある明神岩に到着。

この明神岩の伝説として、

8世紀の奈良時代にこのあたりに住み着いていた巨大クモを退治するために、

龍王が出現したらしい。

その龍王が現れたのが「風穴」、龍王が頭を乗せた岩を「明神岩」、

ってことでこの山を「龍門山」って呼ぶようになったらしい。
 


 そんな明神岩は 今日は雪に覆われていて、奈落との境目が全くわからないので少しビビります。
 


角度を変えて横からみると 断崖絶壁なのがよ~くわかりますわー。
 


風穴も近くにあったけど、柵で囲われていて 中に入れるのかどうかわからず。

まあ 仮に入れたしてもけっこう下まで降りるのは大変そう。

ちなみに、国内には石灰洞や溶岩洞は多数あるが、蛇紋岩洞はこの風穴洞だけらしく

大変貴重みたい。

また、この風穴内にはコウモリが生息しているようですので、気をつけましょう。
 


明神岩から頂上付近には、県の天然記念物のキイシモツケが群生しており、

晩春から初夏にかけて この山特有の白小花を咲かせるらしい。

もちろん今日は花は咲かせていないけど、降り注いだ粉雪が枝や草にそっと積もっている様子は

幻想的であり、丸みを帯びてキュートな感じだった。


とまあ、たった数回の山登り経験のおかげで そんな風に思えるほど気持ちの余裕が

でてきたのかもしれない。
 


で、無事 山頂に到着~(11:30)。

登りきった安堵感と達成感で昼飯も格別うまい!

防寒対策はしていたものの、魔法瓶に入れて持ってきた暖かい味噌汁が 冷えた体を温めてくれて

ホッとする。
 


頂上からの眺めも抜群で、眼下には右から左へと流れる紀ノ川を中心に、

和歌山市街地、和泉山脈を構成する三峰山、和泉葛城山、そして右後方に金剛山が望めます。

さらに 大阪湾、その向こうに明石海峡大橋 淡路島と 和歌山、大阪のみならず、

兵庫県まで一望でき、けっこう感動します。
 

 

昼食も済ませ、下山時にはアイゼンを使用するということに(12:20)。

いやー まさかつい先日購入したアイゼンを使うことになるとは思いもしなかった。

いざという時のためとマナーのために買いましたが、こんなにも早く使う羽目になるとは…。

人生初のアイゼンですわ(笑)。

ところが このアイゼンという代物、 かなりいい。

車でいうところのチェーンですが、全然滑らないわー。

量産型ザクから一挙にシャアザクに変貌するくらい歩きやすい。

まさにザックザック歩けますわー。


下山開始してすぐに 磁石岩に。

これまた和歌山県の天然記念物で、この巨大な岩自体が磁気をおびており

コンパスを狂わすらしい。

実際 カズヨさんが試したところ、磁石が真反対の方向を示しましたわ。

 

田代峠を通るコースは行きの中央ルート登山口よりも傾斜が大きく、

アイゼンのパワーが発揮でき 歩いていて楽しい。
 


タクシーに降ろしてもらった コース分岐点に到着したのは13:50。

足場の悪い登山道を終えて、上空を見渡すと たくさんのパラグライダーが。

この辺りでは盛んらしく、数多くのパラグライダーが気持ちよさそうに旋回してましたわー。

寒いのによくやるなあ と思いつつ、こんな雪の日に山登りしている我々もたいがいですなあ。
 


分岐点から駅までのルートを歩いている時はすっかりと晴れており、いささか牧歌的な雰囲気の中を

気持ちよく足を進めることができましたわー。

ミカン、柿、桃 だけでなく キーウイの果実畑の道を粉河駅までてくてくと。

 


粉河駅手前の地元のお店で キーウイを購入。

なんと8個で150円。

果物はあまり好きじゃないけど、キーウイ、なし、桃は 大好きなんですよねー。

キーウイの果実畑を見たのも初めてで、しかも国産のキーウイを食べること自体も初めてかな。

駅には15時に到着し、15時26分発 粉河駅発の電車に乗り込み、

乗り継いで 南海難波駅に17時到着。

 

 
難波で軽く一杯ひっかけて帰路へ。

日頃カヤックでお世話になっている吉野川、その下流の紀ノ川を眺めながらの登山を楽しむことが

できましたわー。


ちなみに、紀ノ川の上流を奈良県内では吉野川って呼んでおり、これは桜で有名な吉野地方を流れる川

っていう意味です。
 
河川法では下流部の名称を正式採用することになってますが、

同一河川であっても地域によって呼び名が変わっていることはよくあります。


いずれにせよ、 川も山も 日本の自然はたまりませんなあ。