友人間でお金の貸し借りをするのは良いものではないですよね。
時には、貸した時点で、もう返ってこないものと覚悟することもあると思います。
友人間のお金の貸し借りとはそいうものですよね。
そんな小さなお金の貸し借りで、思い出す事があるのでちょっと書かせて頂きます。
これは私が18の頃に大学で同級生だった子のお話です。
Aちゃんとしましょう。
その子と私は入学したての春にサークルの新入生歓迎会で知り合いました。
ごく普通の女子大生でした。
どこにでもいる、田舎から上京してきたどちらかと言えば控えめな女の子。
地元が近いという共通の話題もあり、サークル内でも仲が良い方だったと思います。
ある日、そんなAちゃんにあるカミングアウトを受けました。
「私、最近彼氏ができたの!」
「おめでとう、どんな人なの?」
「ホストなんだけど…」
正直驚きました。
私が思うには“そういうタイプの子”には見えなかったからです。
聞くところによると、歌舞伎町のキャッチに捕まり初回で行った店のホストに告白された、との事なのです。
そんなうまい話があるわけない、Aちゃんは騙されてるんだ…!私はそう思い遠回しに忠告してみましたがそういった類の話をするとAちゃんは少し機嫌が悪くなりました。
それからAちゃんの事が別のタイプの人間にように思えてきてしまい距離を置きましたが、それからの彼女は見た目が派手になりどんどん別世界の人間に…。
数か月後、すっかりAちゃんと関わりもなくなってたまに大学内で見かけるな、ぐらいになった頃。
別の友人からAちゃんの話を耳にしました。
相当ホストに入れ込み、お金が追い付かずに風俗で働き始めたそう。
ああ…こんな絵にかいたような転落ってあるんだなぁ、と私は正直そう思ってしまいました。
ホストには売り掛けのシステムがあり、彼女には莫大な売り掛けがあるとか。
要は借金をしてホストクラブに飲みに行っているという訳です。
もうそんなに仲良くはないものの、なんだか可哀想だなと思う自分がいました。
Aちゃんとは正反対に、平穏な日々を送る私。
そんな私のもとに久しぶりにAちゃんんからメールが来たのです。
内容は多分大したことなかったのですが、久しぶりに遊ぼうという事だったので久しぶりに二人でご飯に行きました。
すると彼女は私に深刻そうな顔をしてこう申し出ました。
「最近バイト全然入れなくて生活カツカツでさ。すぐ返すから少しお金貸してくれない?」
私はドキっとしました。
こんなにストレートに人ってお金を貸してと言ってくるんだ。
そして貸して欲しいのは生活費でなくホストに行くお金なのでは…?
色々な考えが私の脳を駆け巡りましたが何故か私はなけなしの2万円を彼女に渡してしまったのです。
この後の事、これを読んでいるみなさんも大体想像できたのではと思います。
結論から言うとこの金は返ってきませんでした。
それどころかAちゃんは大学を辞め行方が分からなくなりました。
周りの友達にも被害者がいて、噂によるとのちに借りる場所がなくなりヤバい方面からも借金をしていたそうです。
詳しくは知りませんが…。
そして東京に居れなくなったというマンガみたいな話も聞きました。
本当かどうかは分かりませんが…。
私はお金を貸して、という人に会うと、貸すか貸さないかは別としていつも彼女の事を思い出してしまいます(笑)
実は、夫が同じような目に遭ったので、ずいぶん昔のことを思い出したんです。
夫の場合は、ギャンブルにのめり込んでしまった職場の先輩でした。
財布を落としてしまって、奥さまのバースデープレゼント用に注文していた品物を引き取りに行くお金を無くしたんだとか。
奥さんの誕生日の日だったので、ほんとに困っている感じだったんですって。
で、2万円貸してあげたそうなの。
給料日の翌日だったので、夫は一ヶ月分のお小遣い3万円持っていたんですよね。
給料日前だったら貸すお金もなかっただろうに・・・
夫の会社は10日が給料日なんです。
先輩はすぐ返すって言ってたのに、月末になる今もまだ返してもらってないみたい。
なので、夫は1万円のお小遣いで四苦八苦してます。
あとから分かったことらしいけど、他にもお金貸してる人が会社内にいるみたいです。
昨日、同僚で飲み会やってた時に、
「俺も貸して返してもらってない!」
「えっ!?おまえも?」
「お前たち知らないの?先輩ギャンブルでそうとうヤバいらしい」
先輩を信じてただけにショックだったみたい。
ギャンブルでヤバいって何が?と思ったので調べてみました。