Fall in Love 65 | mimimimi◢͟│⁴⁶ 小説

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最近よくテレビなどで紹介されていた、恋愛映画を理佐先輩と見た。


主人公が小さい頃から幼なじみの女の子がずっとずっと好きで、何度も告白するもなかなか振り向いてもらえず失恋をする。女の子はモテモテの先輩に恋をして付き合うも遊ばれてその女の子の心は傷つく。そんな時に主人公は女の子を支えて見事ゴールインというハッピーエンド。


ストーリーは面白かったし、出演者もよくて、話題になる理由が分かった。


理佐先輩が泣いてたような気がするけどそれはきっときのせい。



理「よかったね〜!!!!」


由「はいっ!よかったです」



フードコートで少し休憩を兼ねてお話をした。


理「そろそろ帰る?」


由「そうですね…時間もいいぐらいです」



駅まで帰る帰り道…


私は理佐先輩の隣を名残惜しい気持ちで歩く。



理「由依、楽しかった…?」

由「はいっ!もちろんです!」

理「よかった〜」

由「理佐先輩も楽しかったですか?」

理「うん!最高の誕生日だったよ!」


なんだかいつもとは違う理佐先輩。
違和感というか、こんなに素直な理佐先輩初めて見たから少し変な風に感じる。


由「よかったです!また遊びたいです」

理「絶対だよ?遊ぼうね?」


“絶対” その言葉がなんだか特別に思えてとても嬉しかった。このまま理佐先輩に想いを伝えたいって思ったけどやっぱりそれは難しい。


なんで楽しい時間ってこんなにもあっという間なんだろう。


あっという間に駅に着いた。


理佐先輩はこの駅からバスらしいが、私は電車に30分乗らなければ帰れない。


由「本当にありがとうございました!」

理「お礼を言いたいのは私の方だよ」


そう言い、私の頭を撫でる理佐先輩の手が気持ちよくてずっとこのままでいたかった


理「明日からは地獄の部活が始まるし…合宿もあるしインターハイもあるよ」


完全に忘れてた…
明日からは地獄の部活…
合宿にインターハイ…


理佐先輩がいるから私は頑張れるんですけどね


由「頑張りましょう?」

理「あたりまえじゃん!」


少し会話をしていたら電車が来て理佐先輩とお別れした。


夢みたいな一日だったな〜


きっと忘れはしないし最高の思い出になった

これが最初で最後になんてしたくないから、想いを伝えれるように頑張らないと。


家に着きベッドに飛び込み瞼を閉じると、理佐先輩の笑顔が再生されていた


クシャッと笑う笑顔、ニコッとはにかむ笑顔、大きく口を開けるも細長い指で隠して笑う笑顔…どの姿も理佐先輩だから可愛くて綺麗でずっと離れない。


こんなにも好きにさせるなんて本当にずるいな…


そんな人と遊べてたって本当にすごい…


ずっと眺めていたいし、隣にいたい…なんていったらわがままですか?


渡邉理佐さんが大好きです


って言葉に出来ればいいのに。


そう簡単に出来ないから恋って楽しいもんなんだろうけど






理佐先輩に想いが届くといいな…