止められない。(志田愛佳誕生記念小説) | mimimimi◢͟│⁴⁶ 小説

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携帯を見てると、ある瞬間からたくさんのメールが送られてきた。

『お誕生日おめでとう!』
『愛佳の20歳が素敵な1年となりますように!』


そのメールを見てやっと気づいた。

11月23日ーー私の誕生日だ。


20歳になった。大人になった。
なりたくなかった大人になってしまった。

うわっ…嫌だな。
でも19歳から20歳ってそんなに変わった気がしない。


税金とかお金のことが面倒くさくなるのか…

お酒飲めるようになったのか!


「大人なんだから…」と周りに言われ自分の好きなように生きれなくなっちゃうのかな…。


"20歳" という言葉にプラスにもマイナスにも妄想だけを膨らませる。



プルルルルルルル


突然の電話に驚いたが、画面に表示された相手を見てさらに驚いた。


「理佐っ?!」


思わず声も出てしまったようだ。


「もしもし…」


恐る恐る電話に出るが、嬉しさは異常だった。


「愛佳家にいないの?」

「えっいるよ?」

「早くドア開けてよ!」


ドア開けて?
家の前にいるの?



ピンポーン


えっ?鳴り響くベルの音に驚いた。
驚きの連続で夢を見ているみたい。


モニターを覗くと、そこには理佐がいた。


「本当にいるの?」


夢なのか現実なのか分からないままドアに向かいドアを開ける。


「愛佳っ!!!」


そう名前を呼び抱きついてきて必死に受け止める。


「り…さ…」


私の声は届いてるのか届いていないのか分からないけど空気に吸い込まれていった。


「なんでいるの…?」


抱きついていた理佐がバッと体を離し私の肩を掴んで目を合わせてきた。

綺麗な瞳だな…。


「ねぇ!ずっと鳴らしていたのになんで気づかなかったの?電話してやっと気づいたみたいだけどっ!!」


えっ、ずっと鳴らしていたの…?
全く気づかなかった。


「ご、ごめん…」

「なんでここに居るかって…!?」


いつも冷静でここまで感情的になることがない理佐がなぜか今日はいつになく必死だ。

私から目を逸らそうとせず、何かを訴えている。


私から逸らしたくなるほど眩しい眼差しだったが、ふとそっぽを向いた


「…って…も…て…じゃん」


そっぽを向いてボソボソと呟くから、何を言ってるかこの距離でさえ聞き取れなかった。


「え?」

「だーかーら!愛佳も来てくれたじゃん!」

「なにそ…んっ…」


私が喋ってるのを遮るように、理佐は恥ずかしさを隠すためか、短いリップ音が玄関に響いた。


「えっ…」


理佐の唇が触れた。
思わず私は自分の唇を指でなぞった。


「我慢出来るわけないでしょ…」


悲しそうな顔をしながらも頬を赤く染めて理佐は言う。


そんな可愛い理佐を見て私の中にある理佐への想いが爆発したかのように溢れ出て来た。


ギュッ


私は理佐に抱きついた。



「ねぇ理佐可愛すぎる」

「うるさい…」

「ねぇりーさっ!」


私に抱きしめられても抵抗しないってことはそういうことだよね…?


理佐は私に軽く触れるだけのキスをした…その倍に、私は理佐に深く大人のキスを浴びさせた。


愛が溢れて止まらない。


アクセルを踏んだのは理佐だからね?
この想いにブレーキはかけないで。


私の理佐への想いは誰にも止められない。



「理佐ベッド行こっか」