こんちは！
藤嶋 久美です。
私がダメダメ時代を乗り越え、
今に至るまでに経験した
ストーリー。
今日は第3話です。
前回は、
休職して燃え尽きに気づき、
もう社会復帰できない
と感じていたところまでを
書きました。
社長は私の、
「今月も休ませてください」
という電話の向こうの
ほっとした声に、
「もう戻ってこないのでは？」
と感じていたのです。
休職し、４カ月くらい経った頃、
社長から復帰についての話を
切り出されました。
そこで言われたのは、
どんな形でもいい。
非常勤役員でもいい。
私が決めていいので、
ゼロ（退職）は困る。
ということでした。
とてもありがたいことです。
必要とされていたのです。
他にも、
電話やメールをくれたり、
復帰を望んでくれている人が
いました。
今思うと、
なんて幸せな私だったことか。
そう思います。
ですが、残念ながら
その当時の私は、
そのありがたさを
全く受け取れませんでした。
相変わらず、
自分には価値がないようにしか
思えなかったのです。
生産部門ではなく、
管理部門の
コストがかかる管理職なんて、
今の会社の負担になる。
そんなふうにしか、
考えられませんでした。
数字上の損得でしか
考えられず、
豊かさも、潤いもない
カサカサした心だったのです。
結局、５カ月ほど休職し、
支えてくれる人たちの思いにも
後押しされ、
復帰することができました。
ですが、落込んだ気持ちを
なかなか立て直すことはできず、
心は曇ったままでした。
何かを見つけたいと思い、
以前から気になっていた
コーチングを学んだりも
しました。
そんなある時、
銀行の経営サポート部門の方から
自社の見えない資産を
明らかにして報告書にまとめる、
知的資産経営報告書の作成に
取り組まないかと
薦められました。
私は会社の基盤を強化し
立て直すには、
これしかないと思い
社長に取り組みを進言しました。
落ちこんでいた私が
再び、会社の未来のために
能動的に動くことを
決意できた瞬間でした。
一般的に、
会社は決算書で判断されます。
簡単に言うと、
黒字であれば良くて、
赤字なら悪い、
みたいな感じです。
ですが、決算書が赤字でも、
会社には、数字には表せていない
潜在的価値があるのです。
そんな将来の業績につながる
見えないところにある価値を
発掘しまとめました。
特別な技術や特許なども持たない
地方の中小企業で、
下請的仕事が多かったのですが、
大手企業の信頼を得て
仕事を受注できていました。
それは、どこでもいいわけでなく
自社でなければならない
という信頼でした。
その理由は、
仕事に対する姿勢やマインド、
社内風土などにありました。
取り組みを通して、
会社や個々の社員が持つ
技術や経験値、
強みなどが明らかになって
いきました。
ずっと、経理で数字と
にらめっこし、
完璧主義で
足りないところばかりを見る
私でしたが、
会社や社員の良いところを
発掘することは楽しく、
未来への希望につながりました。
そして、見えない価値など
言葉に表わしにくいものを
明らかにすることが、
自分の強みであることも
発見できたのです。
報告書の最後には、
管理職一人一人の
コミットメントを掲げました。
私はその中で、
「小粒でも一人一人が
ダイヤモンドのようにキラリと輝く」
というコミットに
たどりつきました。
業績(数字)は結果です。
その結果を作るのは
社員一人一人の力であり、
人財としての
価値を認識することが
強い会社の財産になる
とわかったのです。
この取り組みで得られたことは
私が伝えたいこととなり、
現在の仕事で、
お客様や関わる方たちに
提供できる価値となりました。
今日、書いたことは、
誰にでも当てはまると
考えています。
数字に表れていない価値とは、
今は収入につながっていなくても
その人が持っている
気づいていない価値です。
資格や免許の有無に関係なく
誰しもキラリと輝くものを持ち、
これまでも
使ってきたはずなのです。
その「キラリ」を見つけ、
これからの人生に
喜びをもって生かすサポートを
することが、
私自身がキラリと輝くための
ミッションだということに、
この時の経験を通して
たどり着くことができたのです。
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