義母の家に突撃する 5 | 人生つれづれ

人生つれづれ

つれづれなるままに。

前回の続き。


車を発進させた沢田さんを追いかける夫、それを見守る我ら2人。


しかし、車は、夫に気付くことなく、走り去ってしまったチーン


私「あーあ。ダメだったかぁ」


夫「すぐ帰って、来ると思う。また訪問しよう」


私「義弟くん、鍵持って来たよね」


義弟くん「はい」


夫「ちょっと入ってみるか」


時刻は十二時過ぎ。義弟くんはジャラジャラと鍵を出し玄関の鍵穴に差し込む。


義弟くん「あれ。開かない。これ、だよなぁ」


私「嘘、鍵変えた?」


夫「そんなことある?」


義弟くん「しょーがないなぁ」


義弟くんは庭に入り、裏の物置に向かう。


私達夫婦は、それに続く。



 

 


どうやら、鍵が隠してある場所があるらしい。


物置の中でガサゴソやる義弟くん。


義弟くん「うーん。ないなぁ」


夫「しょうがないか」


義弟くんはおもむろに、キッチン側の窓に手をかけた。


ガラガラガラ。


?!


窓が、開いた!


私「嘘でしょう!?鍵かかってないの?」


夫「かかってないことはよくある」


私「そうなの?」


防犯管理どーなってんだ。


田舎だから?


義弟くんは靴を脱ぎだした。


義弟くん「ここから入りましょう」


続いて、夫も靴を脱ぐ。


私「え、え?いいの?ここから入るの?」


息子達2人が、慣れたように、靴を脱ぎキッチンへ入ってゆく。


まぁ息子だしいいか。


私も、仕方なく?後に続くことにした。


義弟くんは、


「ルルー!ルルー!」


と大きな声でルルちゃんを呼ばっている。


ルルちゃんは、車が到着しただけで、庭の窓から外に向かってわんわんと叫ぶ番犬なのだ。


我らがこんなに近くにいるのに、気づかないわけないのに、義弟くんは何で呼ばっているんだ?


私が入ると、ルルちゃんの足音がして、義弟くんが手を伸ばしているのが見えた。


義弟くん「ルルーデレデレ


小型犬のかわいいルルちゃん。しかし、、、。


私「え?ルルちゃんいたの?何で私達に気づかないの?」


義弟くん「耳が、遠くなっているんですよ」


ルルちゃんは、ふわふわのかわいい小型犬なのだが、もう10歳という高齢。


私「え?3ヶ月くらい前に来た時は、耳大丈夫だったけど」


犬にもストレス性難聴ってあるのかしら?


それとも年齢のせいか、、。


更に、ルルは、酷い皮膚病になっていた。


この皮膚病は、義弟くんがこの家を出ていき、義母が1人暮らしを始めた頃から発症した。


夫「ルルちゃん、、かわいそうに」


義弟くん「環境が、悪すぎる。ルルに良くない」


夫「、、、、、。」


私「、、、、、。」


次回へ続く。



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