義母の家に突撃する 6 | 人生つれづれ

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つれづれなるままに。

前回からの続き。


義母の家に入ると、背中全体が赤くなり、禿げてしまったルルちゃんが尻尾を振って我ら3人を歓迎していた。


そのルルちゃんの痛々しい姿が目に留まるのも、そうだが、、、。


キッチンが、部屋が、、。


義弟くん「うわぁ、汚いなぁ」


私「前より更にひどくなってる」


汚部屋、とまではいかないが、義母がしっかりしていたころは部屋が綺麗に保たれていたのでその時の印象が強くて、部屋がどうしても汚く見える。


リビングのテーブルにも、キッチンのテーブルにも新聞紙や物が散乱している。


キッチンのテーブルには、薬の袋がいくつか乗っている。


そこには、義母のスマホもあった。


夫「げ。スマホ置いてある。これじゃ連絡つかないじゃん。」


義弟くん「スマホ持ち歩かないのかよ」


私「うわ、デパスある。何で飲んでるの」


義母がなんの薬を飲んでいるのか、気になって、私は写真を撮ることにした。


夫「薬、飲み過ぎじゃない?こんなに飲んでるの絶対よくないよ」


義弟くんは、写真に納めやすいように、義母の薬を並べる。ざっと5種類はあった。


その薬の量を見て、私は暗澹たる気持ちになった。


前頭側頭型認知症の人で睡眠薬を飲んでいた人がいる、とどなたかのブログで読んだことがある。


関連性はわかんないけど、共通している。


そして、夫によると義母は睡眠薬を長年飲んで暮らしているという。


デパスは睡眠薬として処方されているんだろうか。。


次に目に入ったのは、壁にかかったカレンダーだった。


ぐちゃぐちゃと線と文字の書き込みが沢山されており、常軌を逸していた。


なんというか、禍々しいものを感じる。。


予定が走り書きされているだけではなく、薬を飲んだということも記録されている。


ただその書き込みの量が多くて、ぐちゃぐちゃなのだ。


私「ナニコレ、怖い。。。おかあさんの頭の中を現しているようだよ。ぐちゃぐちゃじゃん。。こんなんじゃなかったよ、前は。」


夫「やばいなー、これは。。」


義弟くん「いやーやばいっすね。これ、自分でわかるのかなぁ?」


暫し、カレンダーの前で固まる我ら3人。



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床にはルルちゃんの毛が散らばっている。ホコリもある。新聞紙や、レシートの類も所々落ちている。


おそらく、掃除機を1週間はかけていないと思われる。


義母は、習い事や水泳、コンサートと、忙しく日常を過ごしている。


夫曰く、毎日何かしらの予定を無理矢理入れているように思える、という。


そうすると、予定を変えたがった理由が見えてくる。


土曜日はルルの病院という予定があるから、もうこの日のランチは断りたい。それより、明日の日曜日は予定が何もないからそっちにして欲しい。


家にいると鬱々としてくるんじゃないの?


夫はこうも言う。


かつて、4人で暮らしていた家族は、自分以外全員この家から出て行ってしまった。


1人残されたら、確かに淋しさはあるよね。。


その結果、家にいたくなくて、毎日のように、外出する。


家に、興味がなく、外に興味が向いている。

結果、この家が荒れる。


ルルちゃんも義母が家に以前よりいなくて、淋しい、のかな。


義弟くん「家は荒れてるけど庭は綺麗なんだよな」


そう。庭は芝生があり、樹木が植わっているが、雑草もなく、きちんと手入れされていた。


夫「頼んでやってもらってるんじゃないの?」


義弟くん「にしてもさー、なんかチグハグじゃん」


私は禍々しいカレンダーや、荒れた部屋の写真を撮っておいた。記録だ。


義弟くんも、写真をパシャパシャ撮っている。


夫「俺スマホ忘れたから沢山撮っておいて。」


私「分かった」


おそらく、家に居たのは1,2分程度。


夫「そろそろ行こう。鉢合わせるとまずい」


写真を撮り終えて、急ぎ外へ出た。


義弟くん「ルル。また来るな」


ルルがかわいいおめめをくりくりさせて、こちらを見上げていた。


次回へ続く。


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人は、誰かの為に生きていないとダメなんだ、多分。