大和魂

大和魂という言葉があります。

多くの人は、大和魂を日本古来の精神性だと認識しているのではないでしょうか。

しかし、日本人以外にも大和魂的な精神を持つ人々は世界中にたくさんいます。

大和魂という言葉には諸説ありますが、一つは聖徳太子によって日本にもたらされた言葉だと言われています。

大和とは「大きな和をもって成す」事、究極的には「自然調和」あるいはワンネスの精神とも言えるかもしれません。

では、日本人とは？

いつから日本人はうまれたのでしょうか？
（日本人の定義とは？）

今、日本と呼ばれる（誰かが創った枠組みである）地域に住む人祖先は、多くが大陸から渡ってきました。

この事は近代科学の多種多様な分析法によって明らかにされています。

そこには、今の沖縄人やアイヌ人と呼ばれる人々が先住民としていました。

そう考えると、日本人と朝鮮半島や中国などの人々とを国籍というツールを使って区別するという事には何の意味があるのでしょうか。

人類史を少しでも学習すれば、全ての人はホモ・サピエンスという一種であるというのに、
少しの見た目や生まれ育った地域、宗教、言語やお金や権力の枠組みによって国や国籍が分れています。

本校の学長であるレノンリーは無国籍です。

なぜなら彼は、国籍を選択しない選択をしたのです。

彼は日本という土地で生まれ育ち、日本語（関西弁）を話します。

しかし、彼は年に何度も海外へ出かけます。

無国籍という事はパスポートも所有していません。

パスポートを持つ人との違いはシンガポール以外のほとんどの国でビザを必要とする事です。

日本国籍か韓国国籍を選択さえすれば面倒なビザの申請はなくなります。

確かに、国籍を取得した方が今の世の中では便利に暮らせます。

あなたは、なぜ国籍というものがあるかを考えた事はありますか？

国籍がある事で人々は幸せを得る事ができるのでしょか。

その考えは大きく間違えています。

日本や韓国の国籍を持てば、世界のほとんどの国の行き来がスムーズです。

一方、ある国では優遇どころか、その国の国籍を持っているだけで行けない国が多い国籍もあります。

社会の中では当たり前だと思っていた事実が、よく考えてみると国籍は人間社会の差別構造を表し、創りだしているという見方もできます。

どうして先進国の国籍を持つ者は優秀な者であるかのように扱われ、途上国の国籍を持つ者は適当な扱いを受けるのでしょうか。

いったい誰が、何のために「国」や「国籍」というものを作ったのだろうか。


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