ヨーロッパの人から学ぶ人生の楽しみ方!「本場ドイツのオクトーバーフェスト編」 | Issei世界旅人

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今はビールは大好きになったけどもドイツにいた4年間はほとんどビールは飲まなかった。

きっと年に2本ぐらい。。付き合いで飲むくらい。

日本のビール好きな人には「もったいない!」っと思われるドイツ生活。。

 

 

 

ドイツでは本物のビールしかない。

本物といういい方がおかしいのだが日本のような発泡酒やゼロとかいうビールは存在しない。

日本できちんとした原料で作られたビールを飲もうとするとカンビールでも200円ほどかかるがドイツの場合は30〜40円くらいからある。

有名な水(エビアン、ボルビックなど)よりもビールが安い国であるのは本当だ。

しかも缶ビールの方が少なくて、僕自身もドイツでは瓶のビールしか飲んだことがない。きっと味にビールにうるさいドイツ人が好むのだろう。。

また日本のように633mlのサイズ(4合瓶のような)はない。日本のサイズは日本酒文化から来ているようだ。

そんなビール嫌いな僕がオクトーバーフェストに行ったのは

どんなものか知りたかったから。。

子供の時から日本で秋くらいになるとニュースで耳にしていたくらい世界的に有名なフェスティバル。

 

 

僕はミュンヘンから郊外田舎の電車で40分くらいのところで泊まった。お昼前くらいだろうか、ミュンヘンへ行くためにその小さい駅に着くと、あのバイエルンの伝統衣装を着た人たちが数人いた。

そして電車に乗るとその衣装を着ている人たちはさらに増えた。バイエルン州の人たちはこの衣装を着てフェストに行く人が多いようだ。

 

 

 

ミュンヘンで開催されてその期間はなんと2週間!

 

ミュンヘンがあるバイエルン州のビール会社の14社ほどが1つの巨大なテントを持ってできたてのビールを振る舞う。そして大きな移動遊園地もその広場へやってくる。夜になると華やかなネオンが浮かび上がる世界だ。

ビール会社のテントの大きさは2000人が入れるほどの大きさ!

それが14つもある。。

そんな大きなテントの中には音楽を演奏するバンドのステージやデコレーション、建物を見る限りとても2週間のためだけに作られたとは思えない。。

フェストが終わるとテントは解体されて元の広場に戻るというのだ。

まるでオクトーバーフェストの時だけ現れるおとぎ話のようだ。

 

 

 

ビール無知の僕はどこのビール会社かは全くわからないが。。

ドイツだけで1500ほどあるビール会社の約600社がバイエルン州にある。その中のトップ14社がテントを張れるのがこのオクトーバーフェストだ!

日本だったらアサヒビールキリンビールのテントが会社ごとある感じだろう。そんなのがあったら面白い。。

そのためビール好きな人は好きなビール会社のテントに行きその出来立てのフレッシュなビールを頂くことが出来る。

長いテーブルは8人座りで4人、4人で向き合う感じだ。

僕は昼間に行ったので空いていたようだが夜はもっとすごいらしい。。

なんせオクトーバーフェスト期間はミュンヘンの会社がお休みにするくらい多くの人がフェスティバルに参加する。毎回訪れる約600万人の70%がバイエルン州の人のようだ。

空いているテーブルに座るとそこには簡単なメニュー。

ローストチキンやソーセージ、ビールくらい。。

ビールの値段は20ユーロ。約3000円くらい。。あのグラスだ。

かなり高級だと思うが入場料などもいらないフェスト。必要な料金はその飲食だけだ。。

そしてウェイターなどもお釣りをできるだけ渡さなくていいくらいの紙幣20ユーロを選んでいる。食べ物も同じように10ユーロとか20ユーロとかだ。中途半端な値段はない。。

このビール1リットルくらいある!?

人生で一番大きなビールジョッキ。落としても絶対に破れない分厚いグラス。。ビール嫌いな僕の前に1リットル。。

 

 

 

そして有名なウェイターがジョッキをたくさん担いで運んでくる姿。。

このジョッキかなり重たい。。10個は持てるようなことを言っていた。

ビール飲み切れるだろうか。。。

でも一口飲んでみると

おっ、美味しい!

 

でも1Lは流石に。。瓶でも飲みきれないのに。。でも。。

あっという間にその心配が吹っ飛んだのがこのオクトーバーフェストの素晴らしさだ。

 

一人で行ったオクトーバーフェスト。そして一人で座った8人テーブル。。

そこには時間が経つにつれていろんな人がやってきた。

相席テーブル。。

目の前に座ったのはポーランド出身のおじいちゃんとドイツ人の息子さん。

知らない人でも仲良くなれるのがこのオクトーバーフェストのすごいところ。

それは真ん中でいつも音楽を演奏しているバンドマン!

彼らが15分ごとにやることがある。。。

演奏をやめ、オクトーバーフェストの乾杯の合掌が自然とはじまる。

それが「乾杯の歌!!」

 
 
 

 

なんですか、それ!!

 

「Ein Prosit」(アイン・プロージット)!

Oans,オンス zwoa,ツボワ drei,ドライ g'suffa"!グファー Prost!(プロスト)(1, 2, 3 飲み干せ!乾杯!)

 

 

 

 

1分くらいのこんな感じでみんなで合掌!そして最後のプロスト!(乾杯)で持っているジョッキをそのテーブルの人と乾杯する!!

そうすると

なぜか仲良くなってしまうのだ。。

 

そこから色々話ししはじめる。

すると15分後にまた乾杯の歌が始まる!

全く知らない歌だが目の前のポーランドのおじいちゃんやテーブルの人が教えてくれてすぐに覚えてしまう。。

このポーランドのおじいちゃんは50年か60年間ずっと毎年オクトーバーフェストに来ているみたいですごく楽しそうだった。

そしてビールを2杯、3杯とおじいちゃんが飲んでいくと顔が赤くなってきてもう上機嫌!歌も気合がより入ってまるで軍人さんのような真剣な目で歌う。

すると今度はこのテーブルにスウェーデン人の若者4人組が来た。この人たちもとても愉快で、なんと彼らは4日連続で来ていると話していた。

「昨日は何杯くらい飲んだの?」っと僕が聞くと

「12杯から先は覚えてない。。」と笑っていた。

世界の人は飲む量が違いすぎる。。。

 

この間は目が覚めたら知らない女性が隣に寝ていたという。。

とにかく愉快なスウェーデン人。。スウェーデンからこのフェストのために1週間やってきたそうだ。

毎日ここのフェストで飲む!

って言っていた。。笑

 

テーブルに来た人はみんな乾杯の歌から仲良くなる。

8人みんな仲良くなれる。。

スウェーデン人のグループは1杯のビールを飲んで次のテントに移動して行った。きっと全部のテント巡っているんじゃないかな。。

そうするとまたその席に違う人たちが来る。。

 

きっとここに1日いても飽きないだろうっと思った。

 

そして乾杯の音楽以外でもまたちょっとした面白味がある。。

 

それはなぜか。。。

突然テーブルの上に乗って一気飲みに挑戦する人!

 

それが始まるとみんな注目する。そして応援する!

「オイ、オイ、オイ、オイ!」

とみんなが合掌!!

そして失敗するとブーイング。。。

大きな体の男性が挑戦していたが一気飲み失敗してブーイングを浴びていた。。

でもその後、細い女性がテーブルの上に立って一気飲みしたのだが

成功したのだ!!

成功すると拍手喝采!!!

 

面白いイベントだな。。。ってしみじみ思った。

この写真はポーランドのおじちゃんと後からやってきたスウェーデン人の一人。。。いい写真だな。。

 

 

 

そして後ろのテーブルには真っ白い髪の女性や男性の人たちがグループでいた。皆さん70歳〜80歳くらいの人たちだろう。

みんなが楽しむ世界!!

 

大きなビールジョッキを持って楽しそうに会話している。。

こんな光景。。日本じゃ見れないじゃないだろうか。。

 

高齢者が楽しむ世界。。楽しみ方を知っている老後の楽しみ方。

そんな感じがした。。

 

昼間だから見れた光景かもしれない。。

フェストは夜になると若者がかなりの割合になってくるようだ。

 

ずっと最初から最後まで同じテーブルで2時間ほどこのおじいちゃんと一緒。

飲めないと思っていたビールもとても美味しく飲めた!

 

そしてすごく楽しかった!

一人で行っても楽しめる空間。。

 

ビール嫌いな人でも1L飲めてしまう不思議な空間。。

 

それがオクトーバーフェストだ!

 

日本でもオクトーバーフェストやっているみたいですが行ったことがないので本場との違いがわからないですが。。

 

機会があれば是非一度訪れてみてください。