天冥の標Ⅳ 機械じかけの子息たち/早川書房
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「天冥の標Ⅳ 機械じかけの子息たち」
小川一水、著。 2011年
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内容(「BOOK」データベースより)
「わたくしたち市民は、次代の社会をになうべき同胞が、社会の一員として敬愛され、かつ、良い環境のなかで心身ともに健やかに成長することをねがうものです。麗しかれかし。潔かるべし」―純潔と遵法が唱和する。「人を守りなさい、人に従いなさい、人から生きる許しを得なさい。そして性愛の奉仕をもって人に喜ばれなさい」―かつて大師父は仰せられた。そして少年が目覚めたとき、すべては始まる。シリーズ第4巻。
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今回は……。
エロである。
全編エロである。
エロ本真っ青のエロである!
救世群の青年とラバーズの少女がSEXを極めようとする物語である。
当然エロである。
が。
なんとロマンに満ちた作品である事か。
もちろんいやらしい内容である。
しかし正々堂々といやらしい。
真面目に、一直線にいやらしい。
何事も真摯に向き合えばその熱意は伝わる。
とでも言うべきか。
一意専心。
精神一統すればエロもまた清し。
か?!
もちろんSF的ギミックがあり、ラノベ的ノリの良さがあり、シリーズを通じての必然性がある。
しかし、まさか一巻丸々これをやるとは!
驚かされた。
いやはや、さすが小川一水さん。
はんぱねえ!
『天冥の標シリーズ』では、やりたい事を全てやる。
その言葉に偽りなし。
これは、小川一水氏にしか書けない物語だ。
━まあ、エロでそう感じると言うのもあれだが……。
『天冥の標Ⅳ 機械じかけの子息たち』。
エロでも感動させる話を書けるのですね。
やられました。
本当に面白かったです♪♪♪