Windows8の初期設定ではファイルの削除を行った時にWindows7までは標準だった削除の確認が出ない。
Delキーを押すといきなりファイルがごみ箱に入る。
これは一見必要なアクションが少なくなるため作業が効率的に見えるかもしれないが、私はこの仕様変更は大問題だと感じている。
そもそもなぜ今まで「削除」というアクションに確認が必要だったのだろうか?
それはファイルを削除するというアクションが危険を含む作業だからだ。
人間は必ずミスをする。
削除するつもりのファイルと違うファイルを選択してしまったり、押す気も無いのにDelキーを押してしまう等PCを操作する上でこういったミスは頻繁に発生する。
そういったミスに対応するために確認ダイアログが存在していたはずだ。
確認ダイアログを出さないということは、今まで吸収できていたミスの分トラブルが増えることを意味する。
「ごみ箱に入るだけだからいいじゃないか」という意見もあると思う。
でも、間違って削除したことに気づいていなかったら?
ファイルを削除したこと自体にも気づいていなかったら?
そして気づかないままごみ箱を空にしてしまったら?
Delキーを押しただけで目立った動きもなくファイルが削除されるということは、「自分の気づかないうちに重要なファイルを削除する」という危険が大いに発生する。
それでもプライベートPCでならファイルを削除してしまっても「自己責任」で済むのでいいだろう。
しかし、これが業務PCだと「自己責任」では済まないケースは多分にあり、Windows8はそのケースが今までのOSに比べて多発するのは確実である。
Microsoftはこんな欠点仕様のOSを「業務用」としても展開しようとしている。
正直、正気の沙汰とは思えない。
もし、あなたの会社でWindows8を導入しようとしているのであれば、将来的なトラブルを防ぐために全てのPCで以下の設定変更を徹底しよう。
≪ 削除の確認ダイアログを表示する設定 ≫
1.ゴミ箱を右クリックし「プロパティ」を開く
2.「削除の確認メッセージを表示する」にチェックして「OK」
![$人生ちどりあし ~みろくの戯言~-削除の確認](https://stat.ameba.jp/user_images/20130611/00/miroku-plus/9f/e8/p/t02200245_0304033812571645246.png?caw=800)
【6/11 追記】
ちなみに一般企業には共有サーバーがあることが多いが、サーバー等で削除したファイルはゴミ箱に残らない。
つまり、『サーバーのファイルを閲覧している時に誤ってDelキーを押してしまうと確認も無しにファイルが完全に消えてしまう』
サーバーを管理している者の立場からすると、考えただけで背筋が凍る