アメリカで、人生の中の大きなイベントの1つとなる結婚式を終えて帰宅途中だったカップルが、交通事故現場に遭遇した。
看護師の妻は、ウエディングドレス姿だったにも関わらず、すぐに車を降りて負傷した女性のもとへ駆け付け、救急車が来るまで負傷した女性に寄り添い、救助に協力した。
看護師の女性、結婚式の帰宅途中で事故現場を目撃
アメリカのミネソタ州サウス・セント・ポールの路上で、6月21日の午後8時半頃、3台の車を巻き込んだ衝突事故が発生した。
看護師レイチェル・テイラーさん(22歳)は、この日パートナーのカルビンさん(23歳)と結婚式を終えたばかりで、夫妻はちょうど自宅に帰宅するところだった。
路上では、車とバンが衝突事故を起こしており、その間に1人の女性が立っていたが、そこに新たな車が衝突するという事故が発生したのだ。
女性は、バンに追突された車に乗っていた息子の母親で、事故後連絡を受けて現場に駆け付けてきたばかりだったという。
しかし、不運にも後から走って来た別の車に追突され、2台の間にいたことから脚を激しく負傷してしまった。
そんな現場を目撃したレイチェルさんは、直ちに車から降り、女性のもとへ駆け付けた。
タマラ・ピーターソンさんというその女性は、右脚の骨が飛び出るほどの深い切り傷を負っており、衝撃でパニックに陥ってしまった。
現場に居合わせた周りの人と一緒に、道路脇へタマラさんを移動させたレイチェルさんは、ウエディングドレス姿のままタマラさんを抱きかかえ、落ち着くよう励まし続けた。
タマラさん、レイチェルさんに深く感謝
ドレス姿を気にせずに、タマラさんの傍に寄り添い救助に協力したレイチェルさんの姿をカルビンさんは撮影し、「妻を誇りに思う」とFacebookでシェア。
そのことが、自ら負傷し、事故に遭遇した息子を持つタマラさんにとっては大きな救いとなったようだ。
その後、駆け付けた救急車でタマラさんは病院へ搬送され、現在は自宅に戻っているが、完全回復までにはしばらく時間がかかるということだが、いつかレイチェルさんと再会し、改めて感謝の気持ちを伝えたいと話している。
レイチェルさんは、私を落ち着かせ、命を救ってくれました。彼女こそ看護師になるべき人であり、素晴らしい看護師といえるでしょう。(タマラさん)
結婚式からとんだ1日の終わりを迎える羽目になってしまったレイチェルさんとカルビンさんだが、事故現場での救助に協力できたことを喜びに感じている。
私たちが居合わせたタイミングは、まさに神によるものだと思っています。(レイチェルさん)
なお、2人は翌日には予定通り、モンタナへハネムーンに出発したという。
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