電脳化。脳同士を接続し集合知能のアウトプットに成功、動物実験で(米研究) | mirojoan's Blog

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 米デューク大学の研究チームは3匹の猿の脳を接続し、アバターの腕を操作するという実験に成功した。これは将来的な人間同士の脳の接続を目指した研究である。

 映画『スタートレック』シリーズに登場する機械生命の集合体ボーグを彷彿とさせる本実験は、個人の意識は他人の意識とは完全に切り離されているという常識を揺るがせる。

 研究の中心人物であるミゲル・ニコレリス氏は、脳マシンインターフェースを開発し、手足を失った人や麻痺がある人による義肢の直接コントロールを可能にしたパイオニアだ。今回の成果は、臨床現場における脳のリハビリに恩恵を与えると彼は考えているが、さらに動物の脳を接続して問題の解決に当たらせる”有機コンピューター”の開発にもつながるかもしれない。

 「本質的に私たちが作り出したものは、スーパー脳です。3匹の猿の脳から作った集合脳で、前例のない試みです」とニコレリス氏。彼はSFと比較することはできないと前置きしながら、「ハリウッド映画の影響で、科学にまつわる全ては危険で恐ろしいものと条件反射的に考える人が大勢いますが、そんな怖いシナリオが私の頭を過ったことはありません。私はただの実験者ですから」と語る。

 英オックスフォード大学の脳神経倫理学者アンデース・サンドバーグ氏によれば、本実験は脳同士の接続による直接的なコミュニケーションが可能であるという信頼のおける実例だ。「これまでも様々な方法でデジタルテレパシーが喧伝されてきましたが、そのほとんどが誇張されたものでした。ですが、この実験には大きな感銘を受けました。『ええっ』て感じですよ」

 本研究では、脳の運動領内にある数百のニューロンから発せられる電気活動を記録する機器に、3匹のアカゲザルを接続した。それぞれの猿は個々に、目の前のディスプレイに表示されるアームを頭で思い描いて操作する方法を学習した。それからジョイントコントロールに移ると、各猿は3次元のうち2次元まで(例えば、X軸とY軸に沿って)操作することができた。それぞれの活動の貢献率は50%ずつだった。



 脳は互いに直接接続されていたわけではないが、猿は直感的に脳活動をシンクロさせ、共同してアームを操作し、画面上のボールに手を伸ばすことができた。このシステムは、猿の1匹が一時的に注意を逸らしたとしても機能するようであり、脳ネットの柔軟性を示している。「3匹ではなく、100万匹がつながったとしたら、恐ろしいまでの柔軟性が実現するでしょうね」とニコレリス氏。



Movie S3:青い点がアカゲザルM、緑の点がアカゲザルK、赤い点がアカゲザルC、黒い点がアームの位置。脳活動をシンクロさせた3匹のサルが各々黒い点を黒い丸枠の中に移動させるためアームを操作する。サルがおかしな方向にアームを動かすと、別のサルがその動きを補正するために大きくアームを動かして位置を調整しているのがわかり、集合知能として機能しているのがわかる。



 その後の研究では、ラットの脳を双方向電気接続を介して直接接続した。これによって、ニューロンの刺激を伝達し、かつ読み込むことが可能になった。実験では、電気インパルスがラットの1匹の脳に伝達されると、他のラットがその脳反応を模倣し、脳活動をシンクロさせた。ある意味で、こうしたラットは、最初のラットが感じたことを追体験していたのだ。



 別の実験では、気温と気圧情報を模した増減する刺激のパルスを、個々のラットの脳に伝達した。ラットはこの情報を組み合わせて、降水率の増減を集合的に予測した。その精度は、ラットが個別に2つの情報を組み合わせて導いた予測よりも優れたものだった。

 科学者の見解では、この概念は将来的に拡張され、ラットの群れを神経的に接続し、集合知能を生み出すことになるかもしれないという。



 ニコレリス氏によれば、長い目でみれば、この成果は脳のリハビリに「巨大な恩恵」を与える可能性がある。例えば、脳卒中で言語能力を損なった患者の脳を健康な人の脳と直接シンクロさせて、迅速な回復を図るといった具合だ。なお、人間に関しては、頭皮に電極を貼り付けるなど、非侵襲的な方法が採用されるだろう。

 しかし、人間が複雑な精神的体験を直接共有できるようになる可能性は低いとニコレリス氏は付け加える。「感情や人格を脳ネットで共有できるようになることはないでしょうね。それはデジタルのアルゴリズムに還元できるものではないんです。だから、個性を再現することは無理でしょう」

 また、自分を他人と接続する行為は望ましくないと最終的に見なされる可能性もある。「他人と長い間つながっているようなケースは、夫婦や軍隊のような特殊な状況に限られるかもしれません。脳間インターフェースが実用上良識的であるという保証はありませんから。神経のプライバシーとでもいうべきものがあります」とサンドバーグ氏は指摘する。
 
via:theguardian

☆人間と動物をつなぐと、ドリトル先生みたいにはならんのかな?

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