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今回はギフテッドの特徴についてご紹介します
前回記事を読まれて正しく理解してから読み進んでください
★あなたのお子さんも特別な人かもしれない！ ギフテッドって何？
【幼児・小学生のママ向け】
目次
○ギフテッドは遺伝？
○ギフテッドの種類
○ガードナーによる知能の８分類
そもそもなぜ、ギフテッドが生まれるのか？
遺伝による先天的な要因か、
環境による後天的な要因か、
という議論は長年研究されてきました
現時点の答えは
「遺伝も環境も両方影響している」です
しかし、遺伝(先天性)と環境(後天性)のどちらが知能に与える影響が大きいのか？
という研究や議論に対する解明は未だされていません
ただ、環境(後天性)が影響していることは間違いないので
思春期を迎える前(一般的に 10歳前後)までの子育ては
特に大切な時期という事になります
現状の日本では才能に気づかれずに埋もれてしまうことが少なくありません
また、親御さんが「変だな？」と思って病院で調べると
お医者さんから「障害です」と言われてしまう事もあります
前回の記事で記述した
早期教育で小さい頃から勉強が出来る「ハイアチーバー」でない
本来のギフテッド「生まれつきの神経系素質」には
2種類のタイプに分かれます
◆英才タイプ
言語的認知能力・空間認知能力・記憶能力など
全体的に高い知能を持っているお子さん(総じてIQが高い傾向)を指します
IQで測れるのは主に言語(ことば)なので現在では HQや EQという
他の指標も導入されています
※HQ、EQについては後日の記事で解説します
HQ：人間らしさの知能
EQ：心の知能
◆２Ｅタイプ
ある能力に関しては突出している反面、その他の能力において
一般的なお子さんと比較してマイナスな面が目立つお子さんを指します
このタイプのお子さんは IQより HQの高さが目立つ傾向にあります
つまり感性が鋭かったり、豊かだったりといったペーパー試験では
測りにくい特性が強く、普段は普通の子と変わらない場合も多々あります
それ故、お家の方や学校の先生も気づきにくいのが特徴です
「MI理論」とは、1983年に、ハーバード大学の教育心理学者 ハワード・ガードナーが
提唱しました
「人は皆それぞれ一組の Multiple Intelligences（多重知性）を持っており、
少なくとも 8～9つの知的活動の特定の分野で、才能を大いに伸ばすことが出来る。」
引用：ハワード・ガードナー(MI理論)
ギフテッドと一言で言われても、各能力のどれが長けているのか千差万別です
お子さんの才能を評価するときには以下の知能を総合的に見て、
個性を見つけてあげることが重要になります
・言語的知能(ことば)
話し言葉や書き言葉を効果的に使いこなす力
説得力や言葉を使って覚えた記憶力など
・論理・数学的知能(かず)
数字を有効に使えたり、何かを明快に論証できる力
分類、類推、予測、仮説の検証ができるなど
・空間的知能(え)
視覚的・空間的に物事を捉えたり、視覚的・空間的な認識を
自由に転換できる力。
絵、色、線、形、距離に敏感に反応できたり、イメージできる力など。
【解説】この能力は車の運転、重機、航空機、船舶など操縦が得意な人が多いのが特徴です
・音楽的知能(おんがく)
多様な音楽の種類を認識したり、識別したり、作曲したり、
何かを音楽で表現（演奏）したりできる力など。
・身体・運動的知能(からだ)
物事を自分の体で表現したり、ものを自分の手で作ったり、
作り替えたりする力。
【解説】協調動作やバランス、手先の器用さ、身体的な強さや柔軟さ、機敏さなどを含みます
・対人的知能(ひと)
他人の感情やモチベーションを見分ける力。
【解説】人間関係における様々な合図を読み取れる力など。俗に言う「空気を読める人」
・内省的知能(じぶん)
自分の長所や短所を正確に把握し、気性や願い、
目標、動機づけなどの自覚ができる力。
また自分自身を律したり、大切にする力など。
・博物的知能(しぜん)
さまざまな種類の植物や動物を認識したり、分類できる力。
自然現象への敏感さや、いろいろな無生物の物質の違いを
区別できる力など。
【掲載】独立行政法人国立特別支援教育総合研究所 学び方は一人一人ちがっている！
具体的には…
・言語的知能(ことば)
絵本やマンガ、図鑑、本を読むことが好きなお子さん
・論理・数学的知能(かず)
暗算や計算をするのが好きなお子さん、数字遊びや仕組みを知りたがることが
好きなお子さん 特に九九を早く覚えたり１００かけ１００算をマスターするお子さん
・空間的知能(え)
絵を書くこと、パズルやブロック、粘土遊びが好きなお子さん
ロボットを組み立てたり、ゲームのマインクラフトが好きなお子さん
・音楽的知能(おんがく)
音楽を聞くと自然にリズムをとるお子さん、また音階や音を正確に再現するお子さん、
いわゆる初見である程度、音や曲を再現してしまうお子さん
・身体・運動的知能(からだ)
じっとするのが苦手で体を動かすことが好きなお子さん
時間があれば無意識にボールを触ってるようなお子さん
・対人的知能(ひと)
初対面の大人でも会話が成立するお子さん
俗に言う人懐っこいお子さん
・内省的知能(じぶん)
自分を客観視していて自分の得意なこと、苦手なことをはっきり理解できているお子さん
自他分析能力に長けたお子さんで冷めた感じのお子さんに多いです
・博物的知能(しぜん)
動植物、石、雪、昆虫、空、宇宙、水など自然に対する興味関心が強いお子さん
石や木、花などを小さいころから拾ってきては集めているお子さんに多いです
私の周りにもギフテッド傾向（テスト未実施）のお子さんが散見されます
例えば…
・ゲーム機でどんどんステージをクリアして進んでしまうお子さん
・マンガが大好きで１時間で何冊も読んでしまうお子さん
・私とパズルやオセロをしたら勝ってしまうお子さん
・イラストや４コマ漫画を本にしてお友達に見せるお子さん
・昆虫図鑑が大好きで世界のカブトムシの国名と名前を憶えてしまったお子さん
・CMダンスの歌詞と振りをすぐに覚えて歌を歌いながら踊って見せるお子さん
一見、普通にいるお子さんなので気づきにくいこともありますが、
どのお子さんも共通していることがあります
それは 「9番目の才能」
私が一番大切にしている才能です
念のため、
「ギフテッドの才能を伸ばす」事は出来ますが、
「こうすればギフテッドになれる」という方法はありません
ギフテッドは現在 10～15%存在すると推定されています
つまり 40人クラスだと 4～6人はギフテッドの子供が混じっていることになります
ただし、ギフテッドの種類や区別があるので個人差が大きいです
現在、ギフテッド判定を受けるには英語サイトでテストを受けることが可能です
本当の病気と個の特性（生まれ持った才能や気質）が日本で広く認知されるまでは
お父さん、お母さんが気づくしかありません
あなたのお子さんに特別な才能や気質があって
気づくことができれば…
とてつもなく大きく伸ばせる才能や気質があります
【次回予告】9番目の才能
－おしまい－
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次回をお楽しみに♪
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