珍しい「山陰柴犬」 | 話のコレクション

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   うちでは、17年間、柴犬を飼っていた。
 柴犬は、大きくわけると、5種類しかない。
 
 柴犬のほとんどは、信州柴犬である。
 うちにいたのも、これだった。
 
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 柴犬のうち、最も珍しいのは、上の画像に写る山陰柴犬である。
 これは、昔アナグマ猟で活躍していた因幡犬の流れを汲む。
 
 冬毛がはえると、羊に似て見える。
 
 雪国の山陰の犬だけに、忍耐強く、あまり吠えず、落ち着いた性格である。
 そして、柴犬らしく、主人にはとても忠実だ。
 
 繁殖期間が短いせいか、子孫がなかなか増えなかった。
 現在は、たった300匹ぐらいしかいないという。
 
 従って絶滅の可能性もある。