昆虫などの小動物を捕えて消化、吸収し、養分としている植物を、
「食虫植物」
と言う。
風変わりな植物の割に、結構種類が多く、全世界には約560種いるという。
この日本でも、約21種が自生している。
ところで、食虫植物は植物のくせに、なんで昆虫などの小動物を食べるのか?
食虫植物は湿原、高山など、他の植物が育ちにくい所に自生する。
植物の生長には、窒素、リンが必要なのだが、食虫植物が自生する所には、それが乏しい。
その為、栄養不足に陥る可能性がある。
栄養不足にならぬよう、虫を捕えて栄養分にしているのである。
すなわち、虫で栄養を補っている。
「食虫植物は、虫だけを栄養源にして生きているのかな?」
と、疑問に思った人もいるのでは?
食虫植物は、虫などの小動物だけ食べて、生きているわけではない。
他の植物同様に、葉っぱで光合成を行い、生存する為の必要なエネルギーを生み出している。
●画像、動画とも、食虫植物ではおなじみのハエトリソウ