２０１４年５月３日、私はさいたま市へ出かけた。
用事を済ませた後、ＪＲ東大宮駅周辺で、昼食を済ませる事にした。
この日は、ゴールデンウィーク４連休の初日の為か、混雑している飲食店が多かった。
（待たずに、食べられる所はないか？）
と探してみると、駅前に、やぶそばという名の蕎麦屋が見つかった。
「やぶそば」
という店名だから、ここは全国に、たくさんある藪蕎麦系蕎麦屋のうちの１軒なのだろう。
私はこのやぶそばで、初めて食事してみる事にした。
私が、やぶそばの店内へ入ったのは、丁度昼飯時だった。
店内の客席は、半分ほど客で埋まっていた。
客は、ほとんどが地元の人らしかった。
この蕎麦屋は、地元の人々に、長年愛されてきたのだろう。
私は、目についた玄関近くの２人掛けのテーブル席へ座った。
お品書きを開くと、目がいったのは、冷たい蕎麦だ。
この日は、気温、湿度とも高めで、夏を思わせる陽気だった。
こういう日は、冷たい蕎麦に限る。
店員を呼び、６００円のざるそばを注文した。
注文して、数分程待つと、ざるそばが出てきた。
ざるそばの蕎麦は、灰色と青銅色が、混ざったような色をしていた。
藪蕎麦の総本家かんだやぶそばは、「客に清涼感を感じて欲しいから」と青銅色の蕎麦を、出す様にしている。
私がこの日入ったやぶそばのざるそばも、完全な青銅色ではないものの、清涼感を感じさせた。
さて、食べてみよう。
私は、はしで蕎麦をつまむと、蕎麦汁につけて口に入れた。
蕎麦は、細く、冷たく、新鮮味に富んでいた。
それから蕎麦の上に、かかっている海苔が、いい香りを放つ。
ちょっと辛めの蕎麦汁は、カツオ出汁が効いていて、蕎麦とよく合っていた。
やぶそば
住所 埼玉県さいたま市見沼区東大宮４－１８－８
●アクセス ＪＲ宇都宮線東大宮駅西口から、徒歩１分