鮎(あゆ)占いとは? | 話のコレクション

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食べ歩き、旅行、散歩を中心に記事にします。が、それらに行けぬ時は、古今東西の興味深い話を記事にします。

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 これから私が語る事は、知ったからと言って、生活に役立つ事ではない。
 別に知らなくても、良い事だ。しかし、知れば少しぐらいは、物知りになったような気分が味わえる事である。
 
 占星術、手相占い、おみくじ、タロット占い等、世の中には色んな占いがある。
 実は、古代の日本には、画像の鮎(あゆ)を使った占いもあった。
 
 「日本書紀」「古事記」には、鮎が神事や吉凶占いに関わった、とする記述がある。
 
 そもそも、あゆは、漢字だと魚+占と書く。
 占いに用いられた魚だったので、「鮎」という漢字になったらしい。
 
 ちなみに、中国では、「鮎」とはナマズの事である。
 画像の魚を、漢字で「鮎」と書くのは、日本だけである。
 
 ところで、「鮎占い」とは、どんな風にしたのか?
 やり方は、いたって単純だったようだ。
 
 川に釣り糸を垂らし、鮎が釣れたら、「いずれ良い事が身に起こる」と解釈する。
 逆に釣れなかったら、「いずれ悪い事が身に起きる」と解釈する。
 
 例えば、鮎が釣れたら、(これは勝てそうだ)と見て、合戦をする。
 釣れなければ、(負けるんだろう)と弱気になり、合戦はしないでおく。
 
 「鮎占い」の的中率は、記録、歴史史料に残っておらず、不明である。