東京黎明アートルーム「祈りのかたち」展 | 虹がでたなら

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東中野駅から歩いて数分、住宅街の中にある東京黎明アートルームへ。
美術館、とは気付かないような…、住宅街に溶け込んだシンプルな景観。
「祈りのかたち~うれしいときもかなしいときも~」…という展覧会を観に行きました。
先日、このチラシを見て行ってみたくなり…。
このキリリとした顔つきの像は、2歳の聖徳太子でした。
私は宗教は信じていませんが、祈らずにはいられない思いとか、それを受け止めてきた仏像とかには関心を抱かずにはいられません。
この「祈りのかたち」…というテーマにひかれました。
入口にあったこの像は撮影可能でした。
持国天立像。
多聞天立像。
彩色はあせてしまったそうですが、木目がやわらかさを感じさせます。

まずは平安時代の経筒がいくつか展示されていました。
仏の教えが未来に残せるよう、お経を入れて丘の上に埋めたそうです。
タイムカプセル!
青銅や石のものがあり、形や模様も工夫されていて面白かったです。
が!、肝心のお経が書かれたものは劣化して残っていないそうです。

そして、中国やパキスタン、アフガニスタン、インドネシアなどの、如来像や女神像…、様々な時代、場所で祈りの対象となっていた像が展示されていました。
全てを温かく包んでくれるような微笑みを浮かべた如来像に癒されました。
どれだけ多くの人の思いを受け止めてきたのだろう…。

六田知弘さんという方の写真の作品がいくつかありました。
中国の山西省雲岡石窟を写した写真は、たくさんの石仏の迫力に圧倒されました。
撮影可能の作品。
壁を写した写真が並んでいました。
絵のようですが、壁の写真なのです。





壁を写そう…という発想が面白い。

小さな美術館でしたが、たくさんの気づきがありました。