「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」 | 虹がでたなら

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「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」
タイトル、長い!
映画館から出てきてから友人に会い、何を観たのか聞かれたのだけれど、タイトルが全く頭に入っていなくて「あの、戦争の話!」って言ったところ、すぐに分かってもらえました。
でも友人も「あ~、あれ!」って、タイトル言えなかった。
どのくらいの人が正確にタイトル言えるのかな?
しかも、最後に「。」がついている。

特典のカードがもらえました。
人助けをして亡くなった父親に不満を抱き、仕事を掛け持ちしている母親に反抗し、進路も決められず、ふてくされた態度をとっている百合。
ある日母親と喧嘩して、近所の防空壕に逃げこむ。
そして目覚めると、そこは別世界…、戦時中の日本だった。
偶然通りかかった彰に助けられた百合は、町の食堂に住み込みで働かせてもらえることになる。
そこで彰の仲間たちとも出会い、徐々に彼の誠実さに心をひかれていく…。
でも、彰は特攻隊で、数日後には飛び立つことになっていた…。

結末は予想通り…という感じで、私は泣けなかったけれど、大切な人を守るために自分の命をかけて特攻隊となる青年たちの思いが切ない…。
あのとき、あの状況ではそういう心理にならざるを得なかったことが悲しい。
今の時代に生まれたことが幸運…。

最後は何かしらの奇跡があるのだろうと思ったけれど、やはり!
そして「あの花が咲く丘」…の、百合の花がとても美しかった。

彰役の水上恒司さんは凛々しくて、賢く実直な彰にぴったり。
伊藤健太郎さんが復帰していたことに驚きましたが、やはりさすがの存在感。
伊藤さん演じる青年に思いを寄せる千代役の出口夏希さんがとても初々しくて透明感があり、これからブレイクしそうな感じです。