「土友の墓場」展での出会い | 虹がでたなら

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「土友の墓場」…という、強烈なネーミングの展覧会に行って来ました。
麻布のKaikai Kiki Gallery。
村上隆さんのギャラリーです。 
早く着いてしまったのでぶらぶら散歩をしていたら、いろいろな国の大使館があったり、立派なマンションがあったり。
麻布のセレブな雰囲気に圧倒される。
そしてあちこちに警官の方が立っていて。
私、何度も入ったり来たりしていたから、あやしい人と思われなかったかしら…。
この不思議な建造物にはびっくり。
なんだろう。
そして展覧会へ。
土を掘って手に入れるところから始めて、土にこだわって焼き物を作っている方たちの展覧会。
そんなこだわりをもっている陶芸家さんが、全国からこんなにたくさん。
つまり、全国のあちこちの土から生まれた器たちに出会えます。
存在感、強さ、温かさを感じる作品がたくさんあり、見ごたえがあります。
また、作家さんたちが自分の作品のところにいて、解説をしてくださるので楽しい。

ビビッと一目惚れして購入したのがこの器。
瀬戸内海にある、人口17人の島・手島で活動されている「てしま島苑」の作品です。
島の土を使い、地元の農家さんからいただいた野菜や身近な花を使って釉薬を作り、焼き物を作っているそうです。
夜明けの空のような…黎明…という言葉が浮かぶ色。
見る角度により、様々な表情。
炎が作り出す偶然の色合い。
ちょっと歪んだ形も温かさを感じます。
内側は全く違う世界。
たった一つしかない焼き物との出会いは、インスピレーションを大切にしています。
そして、一目見て、欲しい…と思うとどうしても欲しくなってしまう。

しかも!
このてしま島苑さんは、私の知っている佐野の陶芸家さんのところで、窯の作り方など学んだとのこと…。
そして始めて作った窯で焼いた作品がこれだそうです。
これは、縁を感じてしまいます。
大切にします。