「夜ふかしの本棚」
朝井リョウさん、円城塔さん、窪美澄さん、佐川光春さん、中村文則さん、山崎ナオコーラさん。
6人の小説家が、「自分がいやになったら」「共感できなくたっていい」「世界を旅して人に会う」「ただただ笑いたい」「生きる意味を問いたい夜に」…などをテーマに、魂をゆさぶられた本を紹介しています。
本を読むのが大好きなのだけれど、本屋さんで本を選ぶことや、本について紹介している文章を読むのもとても好き。
そして、読み終わらないうちにどんどん新しい本が増えていく…。
この本は、1冊につき3ページほどだから、とてもコンパクトで読みやすい。
いつもお風呂で本を読むのだけれど、最近暑くなってきて長湯ができないから、これはちょうどいい。
皆さんの文章が素敵で、自分ではきっと手に取ることのなかった本の魅力をたくさん知ることができて、またまた欲しい本が増えるばかり。
特に、朝井リョウさんが「一瞬の風になれ」(佐藤多佳子さん著)を紹介した文が心に残りました。
この小説の最後の一行に出会った瞬間の感動が伝わってきます。
その一行に、自分の人生は何度も照らされるだろうと確信した…と言うのです。
どんな文だっけ?
この本は、私もとても感動した…けど、その一行は思い出せない。
なんだっけ?…気になる。
本棚を探したら、見つかって、すっきり。
一行の言葉に、人生を何度も照らされる…なんて読書体験は、なんて素晴らしいのだろう…と、思います。
私にとっては、智恵子抄かな。