「眠れる森の美女」…を、魔女(映画の中では妖精)の視点から描いた映画。
私生活の母性と、物語の中で妖精に芽生える母性が重なるようで…。
映画の中で繰り返される「真実の愛なんてない」…というセリフ。
愛の脆さに傷つき憎み、苦しんだにもかかわらず、オーロラ姫の愛らしさに、「真実の愛」に気づいてく妖精。
一方、愛よりも野望を選び、裏切りを繰り返す王。
愛する、ということを知らないまま。
対照的でした。
おとぎ話あれこれでは、出会ってまもない王子とお姫様の愛が、ものすごく美しい愛みたいに描かれるけれど、この映画では、一度会っただけの王子の愛は真実の愛とは認められず、母性が愛として描かれるところが説得力がありました。