舟を編む | 虹がでたなら

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新年一冊目は、三浦しをんさんの「舟を編む」。

果てしなく広く深く豊かなことばの海に漂いながら、ことばを選び、つなぎ、辞書を作っていく人たち。

私も辞書好きです。
特に新明解は読み飽きません。

何かを記憶するためにことばでそれを表す、という文が印象に残りました。

ブログを書くようになって、出来事や感じたことをことばにする習慣がつきました。
そして自分の語彙のなさにがっくりするばかり。
改めて、辞書をまた読んでみようと思いました。

昔から疑問を感じていることなのですが、
ことばを持つ私たち人間は、何かを見たとき…
…例えば花…、
紫で小さな花びらがたくさんあって、葉っぱはギザギザで…
など、その姿を、視覚的なイメージだけではなく、無意識のうちに、いろんな情報をことばにしてとらえていますが、
ことばを持たない動物などは、どうやって対象を認識しているのだろう?
同じ物を見ていても、同じようには見えないのかな??

…と、ことばというものについて思い巡らすとともに、
何かひとつのことに自分のほとんどをかけて打ち込む…というまっすぐな生き方に、背筋がピン!とした本でした。

未だ自分の生き方に迷ってばかり、寄り道ばかりの私ですから…。