「魔法のことば」 | 虹がでたなら

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わくわく・どきどき・しみじみ…なものたち

アラスカに暮らした写真家・星野道夫さんが、いろいろなところで語ったことばをまとめた本です。

星野さんのことばは、優しく、温かく、じんわりと心の中に染み込んできます。

この本の中で特に心に残ったことばは、自然に関するものです。

「人間にとって大切な自然がふたつある。
ひとつは身近な自然。
日常に近い自然。
もうひとつは遠い自然。
一生行けないかもしれないけれど、どこか遠くにそういう自然が残っていればいつか行くことができるかもしれない。
自分がそこに行かなくても、ただそこにあることで人の気持ちが豊かになる自然がある。」

人間には想像力という素敵な力がある。
遠くで咲く花や、生きる動物たちに思いをはせ、そこでの暮らしをイメージすることで、楽しかったりワクワクしたり、ほのぼのしたりできる。

また、私たちの身近なささやかな花も、私たちにとってはありふれた生き物も、どこか遠い国の人が思い描いていてくれるかもしれない…と思うと、大切にしなくては…と思います。