自転車で行くと、残りの2キロが、とどめを刺すような上り坂です。
同僚の車にどんどん抜かれ、ヘロヘロになりながらラストスパートです。
そして坂を上りきると、そこにはご褒美のような見事な椿が待っているのです!

高さ、7・8メートルはありそうな、大きな木なのです。
毎朝見とれます。
この椿を目指して、頑張ってペダルを踏みます。
これだけ大きく育つまでに、何年くらいかかったのでしょう??
白洲正子さんの「美の遍歴」という本の中にも、椿に関する文章があります。
「もっさりした木に、もっさりした花をつけるが、一輪さして、これほど生きる花もない。」
…ホントです。
一つ一つの花が、しっかり自己主張しています。
そして、椿園の方によると、椿は、日陰の谷間のような所では、花が少ないかわり、色は鮮やかで枝ぶりもよくなるそうです。
…なんてたくましく強い。
ところで。
焼き物には椿が似合います。
多治見で買った器。

煮豆や、ちょっとした和え物などを盛るのにぴったりです。
益子で買ったマグカップ。

柔らかい色合いで、和みます。
忙しい仕事の合間のコーヒーに…。
癒されます。
函館の堂前守人さんの器。

堂前さんの個展で買いました。
堂前さんの作品は、どれも絵やデザインが素敵で、おしゃれ。
これは、高さ9センチほどの小さな一輪ざしですが、本当に可愛らしいです。
ちょっと高かったのですが、欲しかったです!
冬のさみしい色彩の中で、椿の花は温かい気持ちにさせてくれますが、
椿の花をあしらった器も、暮らしを華やかにしてくれます。