近づいてくると、ひな祭りの歌をつい口ずさんでいます♪
私が生まれた時から、私の成長を見守ってきてくれた、お気に入りのひな人形です!


何十年と経って、さすがにガラスケースは歪んでしまい、人形の中には、髪がスポッとはずれてしまうものもありますが、
変わらぬ愛らしい笑顔で、和ませてくれます。
何とも言えない、優しく微笑ましい表情です。
どこのお店で見ても、これ以上可愛いひな人形に出会ったことはありません!
長野の家の蔵には、いつの物なのかわからない、年代物のひな人形がたくさん眠っています。
松本市の伝統の押しびな(…って呼び名でいいのかな?)。
花咲かじいさんとか、浦島太郎とか、昔話を題材にしたもの。
何だか変わったひな人形があれこれ。
どんな人たち(私の家族なわけですが…)が、どんな思いであの人形たちと過ごしてきたのか…、
妄想が膨らみます…。
いつも箱から出すだけで、蔵から出してやれないのがかわいそうですが…。
ところで、佐野市は人形作りが有名で、市内にたくさんの人形屋さんがあります。
見学好きな私、ある人形屋さんの仕事を見せてもらいに行きました。
あれこれお話を楽しんで、帰ろうとしたら、何と、鯉のぼり一式をくださったのです!
何十万ってするのでは、と思うのですが。
そしてありがたく、職場で、飾ったり、鯉のぼりの歌を子どもたちと歌う時に見せたり、時には中に入ってみたりと(子どもたちがね)、楽しんでいました。
ところが!!
夕方しまったはずの鯉のぼりが、消えている!
お父さんとお母さんの鯉。
探しても見つからず、誰も心当たりがない!
どこかに泳いで行ってしまったのか…。
今では、ひとり残された子どもの鯉のぼりが、お父さんとお母さんの帰りを待っています…。