
これは…辛い小説です。
何度も涙がでました。
零戦、特攻隊について題材にしているのですが、戦争に関する描写は、やりきれないです。
戦争は、だめです。
絶対…。
人が人を殺す、なんて。
かけがえのない、命です…。
小説の終わりには、驚くようなエピソードがいくつか用意されていて、
これがまた、涙を誘います…。
どれだけ泣いたんだ!?
…という本でした。
上田市の「信濃デッサン館」の近くに、
やはり窪島誠一郎さんが作った「無言館」という美術館があります。
ここには、第二次世界大戦で亡くなった、戦没画学生たちの絵が集められています。
死を前にして。
家族を。恋人を。
大切な人たちの絵を、どんな気持ちで描いたのかと思うと、胸が痛みます…。
とても悲しい美術館ですが、いろんな人に知ってもらいたいです。
…そしたらなんと!
今、横浜のレンガ倉庫で、無言館の絵を展示した、「祈りの絵」展を開催しているそうなのです。
オススメです。