日本では、アルコール依存症:約10万人、薬物依存症:約1万人、ギャンブル等依存症:約3,000人が病院で治療を受けています

アルコール依存症は、推計によれば109万人,予備軍を含めると2500万人
厚生労働省の2017年の調査結果では、国内でギャンブル依存が疑われる状態となった人は約320万人(生涯を通じて)、20歳から74歳の総人口の3.6%

2017年に実施された一般住民を対象とした全国調査1によれば、覚せい剤や大麻といった薬物を少なくとも1回以上使ったことがある国民(15歳から64歳が対象)は、全国で約216万人
薬物使用の状況 ○我が国の全国15歳以上64歳以下の生涯経験率(%)は、大麻1.4%、有機溶剤1.1%、覚醒剤0.5%、コカイン0.3%、危険ドラッグ0.2%
一般住民の間で最も使われているのは大麻であり、生涯経験者数は約161万人


平成28年度 依存症の患者数
○ アルコール依存症の患者数
外来 95,579人 入院 25,606人
○ 薬物依存症の患者数
外来 6,458人 入院 1,431人
○ ギャンブル等依存症
外来 2,929人 入院 261人
※入院はギャンブル等依存症を理由に精神病床に入院している者数。外来は1回以上受診した者数。
厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課「精神保健福祉資料」より


依存症の推計値(潜在数)
○ アルコール依存症の推計値 (時点経験) : 約57万人
(生涯経験) : 約107万人
厚生労働科学研究「WHO世界戦略を踏まえたアルコールの有害使用対策に関する総合的研究 2013~2015年」より
○ ギャンブル等依存が疑われる者の推計値(過去1年間):約70万人
(生涯経験) :約320万人
ギャンブル障害の疫学調査、生物学的評価、医療・福祉・社会的支援のありかたについての
研究(障害者対策総合研究開発事業(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)より

[PDF] ご家族の薬物問題でお困りの方へ - 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubutsuranyou_taisaku/kaigi/zenkoku_h30/dl/s9-1.pdf



依存症は完治しますか?
依存症は完治のない病気とも言われており,脳が依存症になる前の状態に戻ることは難しいです。 しかし糖尿病や通風などの疾患も完治しないと言われていますが,生活習慣を見直すことで回復し社会参加をすることができます。 依存症も同じことで,薬物やアルコール,ギャンブルなどの依存を止め続けることで回復することができます。

金哲彦さんが語る「ランニング依存症」は幸せ健康生活の証




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厚生労働省の2017年の調査結果では、国内でギャンブル依存が疑われる状態となった人は約320万人(生涯を通じて)、20歳から74歳の総人口の3.6%にもなると

ドジャース・水原一平通訳も陥った? 「ギャンブル依存」は精神・脳にかかわる「病気」

読売新聞(ヨミドクター)
 21日、米大リーグ、ドジャース・大谷翔平選手の通訳、水原一平氏(39)が、突然、球団から解雇されたニュースが駆け巡りました。米国内では、違法ギャンブル業者による賭け事をするために、大谷選手から金品を盗んだと報道されています。


日本国内では総人口の3.6%

 現時点ではっきりしたことはわかりませんが、水原氏が自らを「ギャンブル依存」であると認めたことを伝える報道もあります。

 ギャンブル依存は「病気」であることが世界の常識となっています。米国精神医学会における精神疾患の診断分類、つまりガイドライン的存在である「DSM-5」では「ギャンブル障害」として治療対象に挙げており、また、世界保健機関(WHO)の国際疾病分類でも「病的賭博」として、疾患に認められています。

 この病気は、日本国内でも大きな問題になっています。少し古いデータになりますが、
厚生労働省の2017年の調査結果では、国内でギャンブル依存が疑われる状態となった人は約320万人(生涯を通じて)、20歳から74歳の総人口の3.6%にもなると発表されました。

報酬期待で「ドーパミン」
 人がギャンブルに引き寄せられていく最大の原因は、脳内の神経伝達物質「ドーパミン」にあるとされています。ドーパミンは別名「快楽物質」とも呼ばれ、「気持ちいい」「幸福を感じる」「意欲的になる」などの状態にかかわるホルモンで、ギャンブルによって活動性が高まることがわかっています。

 精神科医の蒲生裕司さんは、「ギャンブルに勝ったときにドーパミンが活発になるわけではなく、『今日は勝てるのではないか』『儲かるかもしれない』と、『報酬』への期待を抱いているときのほうが活発になる」と説明しています。賭けに勝てば「もっと儲かるかも……」、負けた場合には「今度は取り返す」と「次の報酬」を期待するドーパミンが出て、人間を依存という渦に巻き込んでしまうのです。

 脳外科の分野でも、ギャンブルに依存した人の脳内で、どのような異常が起こっているか画像的に判断する研究が進んでいます。ギャンブル依存は精神科、脳外科の分野における病気であることがはっきりしています。

 日本国内では、今回の水原氏が関係したとされるスポーツ賭博はあまり一般的ではありませんが、パチンコ・パチスロに加え、競馬や競輪といった公営ギャンブルの存在が身近です。
近年では、さらに身近な「オンラインカジノ」などが、今後の「ギャンブル依存」を増やす可能性があり、深刻な問題になりつつあります。