理想に合った中古マンションでも、住宅ローンの審査が通りにくい特徴を持つ物件かもしれません。
どのような物件が住宅ローンの審査に通りにくいかを把握しておくと、物件選びのヒントになります。
今回は住宅ローンを組んで中古マンションを購入しようと検討されている方に向けて、ローンの通りにくいマンションの特徴についてお伝えします。
ローン審査が通りにくい中古マンション：旧耐震基準で建築
耐震基準とは地震にどのくらい耐えられるかどうかの構造の基準で、旧耐震基準は1981年（昭和56年）5月31日以前に適用されていました。
現行の耐震基準とは異なり、震度6強から7程度の揺れには対応しておらず、震度5強の揺れに対して建物が倒壊しないように設計されています。
古い基準であるため、現在の大地震のリスクには対応しておらず、中古マンションの場合は資産価値が低くなります。
そのため、やはり住宅ローンの審査には通りにくいでしょう。
フラット35の場合は、融資の条件に対して技術基準が設けられており、旧耐震基準で建築された物件は、機構が定める耐震評価基準に適合していないと融資が認められません。
ローン審査が通りにくい中古マンション：再建築不可の物件
再建築不可とは、建築当時ではなく、現在の建築基準法の基準を満たしていないため、解体したら新たに建物が建てられない土地をいいます。
具体的には、建物が道路と接しているがその幅が2ｍ未満しかない土地や、接している道路の幅員が4m未満の土地などです。
現在建てられているマンションには住めますが、一度更地にするともう建て替えはできません。
このような物件はリスクが高いため、金融機関は原則として融資をおこなっていません。
ローン審査が通りにくい中古マンション：借地権付きの物件
借地権付きとは、地主などから借りた土地で建物を建てているケースです。
そのため、土地を担保にしてローンを借りる場合に、土地所有者の許可が必要です。
自己所有の場合よりも資産価値も低くなってしまうため、ローンは通りにくい傾向にあります。
借地権付きには期間などさまざまなケースがあるため、金融機関への相談をおすすめします。
まとめ
今回は住宅ローンを組んで中古マンションを購入しようと検討されている方に向けて、ローンの通りにくいマンションの特徴についてお伝えしました。
住宅ローンが通りにくい中古マンションの主な特徴は、旧耐震基準、再建築不可、借地権付きの3つです。
希望の中古マンションがこの3つのケースに当てはまる場合は、住宅ローンが利用できないリスクが高いため、慎重に検討しましょう。
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