Wもぎの採点に苦言 | 町田の 学力工場 みらい塾

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南町田、鶴間、金森、小川、南つくし野の小学生から高校生までを指導しています。

中堅以上の高校を目指す南中•つくし野中・南成瀬中生の指導に定評があります。

東京都の中学生が受ける校外模試と言えば、

新教育のWもぎ進研模試のVもぎ。

どちらを受験するかは、塾によっても地域によっても変わります。

 

都立入試の問題傾向をしっかり研究し本番入試にレベルが近いWもぎ、

一方、本番の入試よりはちょっと難しいけれどトレーニングとしても最適なのがVもぎ、

とこれまで私は考えてきました。

 

しかし今年のWもぎの採点、

特に国語の作文と英作文の採点

どうしても納得がいきません。

点を与え過ぎなのです。

 

国語の作文は論説文とともに出題されます。

そのため文をしっかり読めていることが前提で、作者の意図を踏まえた(何も同調する必要はありませんが)内容を書かなければならないはずです。

ですから当然同じ大問で出題される質問に正しく答えられているかも、文章の内容に影響します。

また体験や見聞もできるだけ具体的なもので、作文のテーマに沿ったものが必要となります。

 

しかし当塾の今年の生徒の採点のいくつかをみると、

原稿用紙が埋められていて文章が破綻していなければ誰でも7-8点を付けているような感じです。

本文の内容をしっかり理解できておらず、(同じ大問の選択問題が全て間違っているような生徒で)作文の論旨が作者の主張とずれているようなものでもです。

 

また英作文は3行の12点満点で、1行辺り4点の目安ということになっていますが、これまでは単純なSV(O、C)といった文章を3つ書いただけでは1行辺り満点はもらえませんでした。

 

具体的に言えば、関係代名詞やIf,Whenなどの従位接続詞をつかった複文や、

It …to、so…that,too…toなどの構文や、

比較、完了形、分詞による後置修飾などの表現を取り入れた文章を少なくとも2文以上入れていないと、満点はもらえない感じでした。

それが今年のW模擬では単純なSVO,SVCの分を3つ書いただけで11点をもらってしまっているのです。

 

受験生も問題も違うので単純比較はできませんが、

上記の生徒と同じように単純な文章を並べただけのV模擬受験生の採点結果は2点でした。

 

 

当塾では偏差値55以上くらいの高校を本命にしている生徒はV模擬、50以下くらいの高校を目指している生徒にはW模擬をお勧めしています。

そのためどちらの業者のテストも当塾ではわかっているつもりで、Wも以前はそれほどひどい採点ではなかったと思うのですが、、、、。

 

「以前は」というのは、昨年、一昨年は、Wもぎはコロナ対策のため会場で模擬をほとんど行っておらず、当塾の生徒全員は、Vを受けました。そのため昨年、一昨年の採点状況があまりわからなかったというのもあります。

 

外部会場で試験を受けるというのは、本人も気づかない心的プレッシャーがあるようで、普段は解ける問題が、解けなかったりというのが良くあります

プレッシャーを受けやすいタイプの生徒は、そういうプレッシャーを織り込んでの成績を自分の実力として志望校を選択する必要があるので、校外模試というのは非常に重要なのです。

 

Wは問題自体はすごくバランスの取れた良い問題を出してくれるので是非ともこのまま頑張ってもらいたいのですが、このままのような採点が続くようであれば、模擬試験は全面的にVのみに移行せざるをえなくなるかもしれません。

 

がんばれ!新教育さん!